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東欧の陶器と言えば有名なのはポーランド陶器!
ですが、ブルガリアにもブルガリア特有の陶器があるのをご存知ですか?
ブルガリア陶器は赤茶色の陶器に、カラフルな模様が描かれているのが特徴です。
ブルガリア陶器の名産地はトロヤン地方。そのため、トロヤン食器と呼ばれています。
このトロヤン陶器は職人によって手作業で柄が描かれているため、同じものがふたつとないのも特徴のひとつ。
平皿、調味料入れ、ポットやカップなど色々な形のものがあり、ブルガリア料理レストランで使われていたり、ソフィア市内のお土産物屋さんで見かけたりします。
「ブルガリアを離れる前に、一度トロヤン食器の産地に行ってみたい」と思い、ソフィアに住んでいた頃実際にトロヤンの街に行ってみました。
あまり下調べをせずに行ってしまい、勝手なイメージで工房のような場所があるのかと期待していましたが、そういった場所には巡り会えず・・・。
けれど街の広場には噴水があったり、川が流れていたり、おしゃれなカフェがあったり、素敵な街でした!
せっかくここまで来たのだからトロヤン食器について知りたいと思い、市役所前のブルガリア民族工芸博物館【Museum of Folk arts and crafts】 を訪れてみました。
あまり詳しく知らずに入ってみたものの、行ってみたらとても素晴らしく時間が経つのを忘れました!
さまざまな形のトロヤン食器はもちろん、その作り方の解説や、金細工・銀細工、農村で使われていた道具などの展示もありました。
私が好きだったのはこの展示!
ブルガリアの民族衣装です。地域によって少しずつ異なる民族衣装を一度に見ることができました。
長年オスマン帝国の支配を受けながらも特有の文化を持ち続けたブルガリア、トロヤン食器だけではなく、歴史に興味がある人やブルガリア好きなら間違いなく楽しめるおすすめの場所です♪
ちなみにこの博物館の受付でもいくつかトロヤン食器が売られていて、お土産に買うこともできました♪
あまり種類は豊富ではなかったのですが、流通しているトロヤン食器はすべて手作業で作られたものだと説明があったので、ソフィアや他の都市で購入しても、大量生産のものではなく、ちゃんと一点ものを手に入れることができると分かりました。
トロヤン地方へは車やバスでのアクセスになるため、短期間の滞在の場合は少し行きにくいですが、お時間のある方にはぜひ一度足を伸ばしてみることをおすすめします!
●ブルガリア民族工芸博物館(Museum of Folk arts and crafts)●
・所在地:пл. "Възраждане 1, 5600 Tsentar, Troyan, Bulgaria
・営業時間:AM9:00-PM5:00
・休館日:なし(※祝祭日は変則の場合あり、公式サイトをご確認ください)
・公式サイト:http://www.troyan-museum.com/