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ボンジョルノ~北杜・山梨特派員の水月です。「山梨特派員ローマへ行く」シリーズ第3弾は「バスの乗り方」です。ローマの街なかには、メトロやトラムも走っていますが、なにしろバスが便利なんです。
けれどそのバス、路線が多すぎて経路図が入手できないほど入り組んでいて、日本人観光客が乗りこなすのはハードルが高いと敬遠されがち。もったいないことです。
まずは、チケットを買いましょう。スイカなどの交通系電子マネーはありません。
あらかじめ持っている切符を、自動検札機で刻印するスタイルです。
切符を持たずにバスに乗ると、突然検札スタッフが乗ってきて、パスポート提示と罰金を要求される場合があります。チケットは、1回分€1.5で何度乗っても100分間有効、メトロ(メトロは乗車1回のみ有効)とトラムにも使えます。タバッキやキオスクで購入できます。24時間券は€7、48時間券は€12.50、72時間券は€18、一週間券は€24です。滞在日数などに応じて選ぶとよいですね。
この黄色い看板がバス停です。ここに「8」「H」などバス路線の種類と停車する場所の名前があります。
それにしても、バス停にこの路上駐車。日本ではあり得ませんが、ローマでは日常です。
これはテヴェレ川にかかるテスタッチョ橋ですが、渋滞しているんじゃないんですよ。すべて路上駐車です。バスに乗るときにも、車に注意してください。そのうえで、乗りたいバスが来たら、手を上げて合図を送りましょう。見逃されてしまうこともあるんです。
バスに乗ったら、まず自動検札機で刻印します。切符を持っていても、刻印していないとパスポート提示と罰金です。検札はけっこう頻繁に行われていて、わたしも2度目撃しました。
ここからGoogleマップの登場です。たとえば「テルミニ駅」から「ヴェネツィア広場」まで行ってみましょう。何種類かバス路線が出てくるので、選びます。
ルートを選ぶと、地図が出てきました。
途中の停留所名も、クリックすれば出てきます。
降りる場所は、乗りながら現在位置を追っていきます。停留所名はイタリア語で聴きとれない場合もあるので、降りる前の停留所を通過したら「ストップボタン」を押します。混んでいる場合は「ペルメッソ(すみません)」と声をかけましょう。
いかがですか。街の端から端まで縦横無尽に走るバスを乗りこなせれば、ローマの旅も楽しさ倍増です。
ただし混み合うバスのなかには、スリが潜んでいる危険もあります。たすき掛けバッグにしたり、ファスナー付き、鍵付きなど対策をした鞄をしっかり抱えて、スキを見せないように注意して旅を楽しんでくださいね。
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☆「山梨特派員ローマへ行く~2022秋」シリーズバックナンバーはこちら
第1回 「旅の始めに」
第2回 「市場を楽しむ」