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11月の感謝祭が終わるといよいよ本格的にホリデーシーズンです。ハロウィンのカボチャや秋色のリースを飾っていた各家庭の玄関も、電飾やクリスマスリースに付け替えられ始めました。急速に寒さが増しますが、一年で一番夜の見どころが増える時期でもあります。
メリーランド州ベルエアで始まったイルミネーションイベント「Winter Wonderland」をレポートします。
11月第3木曜日の感謝祭はアメリカでは年末のホリデーシーズンの始まりです。普段は夜に真っ暗になる住宅地でも、家の屋根や雨どい、玄関前の植木などに飾られたイルミネーションの明かりが増えます。近所をゆっくりドライブしながら各家庭の工夫を凝らした電飾を見て回るのは、この時期ならでの楽しみのひとつです。
日本でも最近は電飾をする家庭が増えているようですが、筆者がまだ日本にいた1990年代ではまだ一般的ではなく、アメリカへ冬に旅すると見られる家々のイルミネーションをいつも楽しみにしていたものです。
また、日本ではクリスマスが終わったとたんに正月飾りに飾り替えが始まりますが、アメリカでは年越しまでそのままイルミネーションやクリスマスツリーが飾られ、新年のカウントダウンが過ぎてようやく片付け始める、というのが一般的なようです。
アメリカならではの冬の光景で忘れられないのは、この時期に国内線の小さな飛行機で夜間に飛行すると、地上の家々の電飾がよく見えたことです。家と家の間隔が離れ、また道路から玄関までの前庭も広い地域では、イルミネーションの飾り方も家ごとにはっきり見ることができます。
メリーランド州の郊外の町ベルエアBel Airでは、11月27日から新年の1月2日までの期間でWinter Wonderlandというイルミネーションのイベントが始まりました。
メインストリートにある、ベルエア・アーモリーBel Air Armory(旧州兵兵器庫、現在は多目的センター)の、中世の城のような石造りの建物の一角にイルミネーションの庭が作られ、クリスマス・キャロルを歌うグループの野外コンサートや町内を一周する馬車の乗車体験(土曜日のみ)、ほかにもパレードやマーケットなど日替わりでさまざまなイベントが予定されています。規模はあまり大きくなく、こぢんまりとしていますが、町の中心でありながら、この期間は無料パーキングも用意され、小さな町ならではの町歩きが楽しめます。