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首都ワシントンDCのランドマークと言えば、ペンシルバニア通り1600番地に位置するホワイトハウス(大統領官邸)ですが、そこからほんの目と鼻の先に「ウォーク・オブ・フェーム(ハリウッドにある映画スターなどの名前を刻んだプレートが並ぶ歩道)」のような場所があるのをご存じでしょうか。ただし、ここで名前が刻まれているのは、映画スターやミュージシャンではなく、アメリカ国内外で様々な社会活動に貢献した市井の人々です。「エクストラマイル The Extra Mile」と呼ばれるこの歩道をご紹介します。
ホワイトハウスの東側にある財務省の建物に面した通り(15th Street, NW)の東側の歩道と、G Street, NWの南側の歩道に、マンホールの蓋のようなもの(メダリオン)が多く並んでいるところがあります。近づいてみると、一つ一つに顔のレリーフがあり、その顔の人物の名前と活動の略歴が紹介されています。
西海岸のハリウッドには映画・テレビで活躍した人々の功績を称える「ウォーク・オブ・フェーム」があるのが良く知られていますが、その市民活動バージョンといったところです。このメダリオンは、2005年に整備された比較的新しいものです。
ここで顕彰されている人々は、主にアメリカ国内を中心に活躍した人たちで、青少年活動の創始者や社会運動の提唱者、人権運動や環境活動家などです。マーチン・ルーサー・キング・ジュニアやヘレン・ケラーなど、日本でも著名な人々もいます。2022年現在34個のメダリオンが設置され、夫婦で活躍したケースは二人の顔が一つのメダリオンになっているものもあります。今後メダリオンの追加の計画もあります。