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アメリカの民間団体による2021年の調査 によると、大多数のアメリカ人が毎日何らかの形でチョコレート製品を消費しており、また、チョコレートの摂取を肯定的に考えているそうです。確かに、スーパーやコンビニの商品棚にあるチョコレート製品の多さ、そしてバレンタインやハロウィンだけでなく、さまざまなお祝い事には必ずと言ってもよいほど登場するチョコレート。アメリカの生活には古くから欠かせないアイテムのようです。
今回は小さな町で100年以上続いている、1920年創業のチョコレート店「ログキャビン・チョコレーツLog Cabin Chocolates」を紹介します。
ボルチモアのダウンタウンから北東へのびるUSルート1(日本の国道に該当する)の道路脇にあるログキャビン・チョコレーツ Log Cabin Cocolatesの看板と小さな店舗。ボルチモア市内で創業者夫妻が1920年に始めたチョコレート専門店です。1961年から現在の地で営業を続けています。チョコレートが溶けやすい夏場は休業し、バレンタイン、イースター、母の日、ハロウィン、クリスマスなどの年中行事向けの進物用チョコレートやメリーランド名物のカニの形をしたチョコレートなどを製造・販売しています。
店舗部分につながる工場部分で創業者夫妻のレシピでいまも商品を手作りしています。型抜きチョコレートの鋳型も独自に作っているそうです。
電話注文や一部の小規模ブティックへの卸販売以外、ネット販売や大手スーパーとの契約などで商品を全米展開に拡大することは「今のところ考えていない」と話すのは、創業者の孫で現オーナーのアリソンさん。
それは、「うちのチョコレートを求めて、わざわざ遠方から買いに来てくださるお客様の皆さんと、直接お店でコミュニケーションを取ることを大切にしたい」からだそうです。また、学校や教会、スポーツクラブや青少年活動の活動資金集め(ファンドレイジング)のための商品提供にも積極的に行っています。