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世界三大珍味のひとつトリュフ。その最高級は、白トリュフと言われています。その最高峰の白トリュフが宿るピエモンテ州では、トリュフを白、黒と分けて呼びません。『トリュフと言えば、白。昔は、黒トリュフが採れても捨てていたんだよ。』と、トリュフが自生する森を所有する友人は、笑みを浮かべながらよく昔話をしてくれます。
今年2022年は、極度に雨が少なく夏は異常に暑かったため、例年に比べると小ぶりではありますが、香りは濃縮しています。気候的にもこの10年でかなり変化がありましたが、10年サイクルで学んだ点としましては、初物が尊ばれるのは世界的な傾向ですが、トリュフに関しては、もちろん産地にもよりますが、日中の寒暖の差が激しくなる頃から本領を発揮するように思われます。
近年は、世界的にもアルバのトリュフ国際見本市が有名ですが、上質な白トリュフは、昔からその近郊で採取されており、この時期は、ピエモンテ州の白トリュフ名産地の町々で、それぞれトリュフ見本市、販売会、お祭りが開催されます。気候変動、需要供給からお値段は10年前と比べると、上昇してはおりますが、今秋、企業視察にいらっしゃった日本人の方から、東京の高級レストランでは、1擦り20ユーロだった!とのことをお聞きし、目が飛び出しそうになりました。価格もそうですが、収穫してから1週間が命といわれる晩秋の風物詩ですので是非本場ピエモンテ州へお越しいただきホンモノを良好な状態でご賞味いただきたいと願っております。
10月末から11月末の1カ月間の週末にピエモンテ州へいらっしゃればどこかの町で白トリュフのお祭りにご参加できること間違いなしです。
11月中旬以降は、ピエモンテ州 アスティ県 アスティでは、市内中心地一帯にクリスマスにちなんだ露店も並びますので、トリュフマーケット、そしてクリスマスマーケットと終日楽しんでいただけると思います。
来年の今頃には、日本の皆さまも何の規制もなく旅行ができるようになっていることを心よりお祈り致しております。その際には、是非、ピエモンテ州にて本場の白トリュフをご賞味くださいませ。