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atmospheric riverと呼ばれる水蒸気を大量に含んだ大規模な空気が、ベイエリア上空を通過していることからサンフランシスコでは先週から雨が続いています。市内のあちこちで道路が水没したりと被害が出ています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
サンフランシスコでは12月31日、一日中強い雨が続き、市の歴史上最も雨の多い日の記録を更新する寸前までとなりました。大晦日の土曜日、ABC7ニュースのStorm Impact Scaleでベイエリアはレベル2の嵐となり、国立気象局によると、サンフランシスコのダウンタウンで5.46インチの雨を観測しました。これは1994年11月に5.54インチの降雨量を記録して以来、歴代2番目に多い降雨量となります。それまで12月は4.76インチと今年最も雨が多い月とされていましたが、大晦日1日だけでこの量を超えるほど、雨が降ったことになります。
ただし雨は午後7時あたりに止み、元旦だけは晴天の青空が広がる1日となりました。
同じく大気の川が通過する影響で、1月5日木曜日も雨が続いています。木曜日の嵐は、ABC7のStorm Impact Scaleによるとレベル3となり、地域全体が洪水警報の下にあります。嵐を伴う強風の影響で、サンフランシスコから南にある町では、カルトレインの線路上に木が倒れ電車が止まっているほか、サンタクララ郡は避難勧告を発令するなど警戒が強まっています。長引く天候と嵐の警戒により、スーパーなどでは冷凍食品が売り切れるなどの影響も出ています。
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイト によると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は2349人。先週の2,170人とほぼ変わらない状況。ホリデーが終わった直後ですが、比較的安定しています。
11月2日から12月27日までの10万人における感染者数は15.5人。陽性率12.6%。先週と比べると若干減少していますが、あまり数の変化はありません。
サンフランシスコ市の公式ウェブサイト によると、今週の5歳以上を対象としたCOVID-19接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は89%。カリフォルニア州全体のワクチン接種率は72.5%。先週と比べて変化はありません。
州の公式サイト によると今週の段階で、サンフランシスコ郡のオミクロン変異株対応のブースター接種率は37.1%。カリフォルニア州全体の摂取率は22%と、追加接種に関してはどちらも僅かに増加しています。
このコラムを書いている2022年1月5日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は20万2,943人、感染による死者数は1,095人。先週の20万1,798人と比べると今週の増加数は1,145人、1日の平均感染者数は163人です。
過去1週間の陽性率平均は11.6%・10万人における感染者数は16.5人。こちらの数にも大きな変動はありません。ただ意外と大きな動きはなく、年明けを迎えています。