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ワンタン麺は、中国、日本、マレーシア、シンガポールなどあちらこちらで独自の進化しながら、現地の人に食べられていますが、香港人にとっても”雲吞麺”はかなり身近な存在です。2022年11月に東京の大門にオープンしたばかりの「香港麺 陸記」は雲吞麵の専門店です。筆者が取材に訪れたときは「完売御礼」の張り紙がでるほどの人気です。
「これぞ専門店」らしくメニューは「海老ワンタン麺」のみ。ワンタン5個入りが1300円、3個入りが1000となっています。麺の大盛が200円、追加ワンタンは3個で400です。サイドメニューとしては、「蒸し鶏冷菜」(500円)、「温野菜」(同)、「旨辛そぼろ丼」(400円)、「味玉子」(100円)、「揚げワンタンまたはきくらげ玉子」(500円)となっています。
店に入ると、入口左側に券売機があるのでこちらで食券を買って、スタッフに渡します。店の大きさは約40平方メートルで、座席数はテーブルとカウンター合わせて16です。香港の夜景や過去の映画のポスターを張って香港らしい演出をしています。
「海老ワンタン麺」は、プリプリしているエビはもちろん、中にタケノコなどがはいっていて食感にアクセントがついています。スープは干しエビなどの海鮮をベースにしています。麺は「幼麺」と呼ばれる極細麺ですが、なかなか日本では食べる機会がないのでぜひ味わってください。代表の陸民傑さんに汁なしで、その代わりにXO醤などをかけて食べる「雲吞撈麺」も香港では定番メニューなので、それにについて聞くと「現在はありませんが、今後は検討してきたいと思います」と、いつか汁なしの雲吞麺が食べられるもしれません。
「旨辛そぼろ丼」はごま、のり、たけのこ、ねぎなどがご飯の上に乗っていますが、メニュー名通り、ピリ辛味でご飯が進む味付けに仕上がっています。「蒸し鶏冷菜」は中華料理らしい鶏肉の冷菜ですが、さっぱりしていて食べやすいです。半熟の「味玉子」は、鶏の冷菜とは逆に醤油の味がしっかりとついています。
学芸大学駅の近くにある香港料理店「香港冰室」も陸さんが経営しています。今後いろいろな香港料理が楽しめるレストランを作っていきたいとも話していましたので、これから展開をしていくのか楽しみです。