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ニュージーランド・ミルフォードトラックハイキング(ハイキング編)

テッド@サンフランシスコ

テッド@サンフランシスコ

特派員

更新日
2023年3月1日
公開日
2023年3月1日
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世界のハイカー憧れのハイキングトレール「ミルフォード・トラック」を歩いてきました。
ニュージーランドでは、ハイキングの事をトランピング(Trumping)と呼んでいます。
準備の情報は「準備編」をご覧ください。

ミルフォードトラック(Milford Track)は、ニュージーランドのフィヨルドランド国立公園にある全長53.5Km(33.5Mile)のハイキングトレールです。氷河が削った1000mの絶壁のU字谷渓谷を歩きます。絶壁には大小さまざまな滝が流れ落ち、トレールは豊かな苔に覆われています。この地域は年間降水量が7000mmと多く、絶壁も木々が生い茂り他では見られない景色を体験できました。トレールはTe Anau湖畔からミルフォードサウンドまで続き、3泊4日で歩きます。難易度は中(Intermediate)です。
ニュージーランドのハイキングトレールは、環境保護省(DOC: Department of Conservation)が管理をしており、山小屋やキャンプ場の利用にはDOCの許可が必要です。それとは別に、歴史的な経緯もありトランピングツアー会社が運営している山小屋を使ったツアーも開催されています。
今回私はUltimate Hikes社が行っているツアーに参加しました。約50名の参加者に4名のガイドで、山小屋は食事付きで洗濯乾燥施設も完備で助かりました。

ツアーの概要

ツアーは、Queenstownから出発し、4泊5日でQueenstownに戻ります。途中のTe Anauからも参加可能です。
日程概要です。

  • 0日目:前日午後にUltimate Hikesの事務所で事前説明会
  • 1日目:Queenstown発、Te Anau経由Glade Houseまで
  • 2日目:GladeHousewから約16Km歩いてPompolona Lodgeまで
  • 3日目:Pompolona LodgeからMackinnon峠を越え約16Km歩いてQuintin Lodgeまで
  • 4日目:Quintin Lodgeから約21Km歩いてSandfly pintまで。Milford sound泊
  • 5日目:Milford Soundクルーズ後、Te Anau経由でQueenstown戻り
QueenstownのUltimateHikes事務所

前日説明会

Ultimate Hikes社の事務所で、前日午後説明会があり、トランピングの地図などを受け取り注意事項の説明がありました。地図は防水の紙で便利でした。
バックパック(45L)、トレッキングポールなどを借りることができます。用品の購入もできます。

1日目:QueenstownからGladehouseへ

QueenstownのUltimateHikes事務所に9時に集合して大型バスで出発です。
途中Te Anauでランチを食べ、Te Anau Downsで船に乗り換えてトレールヘッド(TH)に向かいます。

  • 大型バスで出発
  • 途中は羊牧場
  • TeAnauDownsで船に乗り換えTHへ
トレールヘッドにて

トレールヘッドから1kmほどで、初日の山小屋(Glade House)に到着です。初日のTrampingが短いのは、開設当初Te Anau湖を手漕ぎのボートで渡っていたためだそうです。

  • GladeHouse
  • 到着するとオレンジと飲み物
  • ガイドの案内で付近をNatureWalk
  • 山小屋の上に懸かる南十字星
  • 北の空にはオリオン座

深夜には、山小屋の上の南十字星を見ることができました。
今回のTrampingで星が見えたのはこの夜だけでした。年間降水量7000mmと言うこの地で、1日でも見られたのはラッキーだったと思います。夜は雨が多かったですが、幸いなことに昼間は殆ど雨に降られず。おまけに夜に雨が降ってくれたおかげで、Tramping中は両側の崖を流れ落ちる雄大な滝を楽しむことが出来ました。

2日目:GladeHousewからPompolonaLodgeまで

2日目は、Glade Houseから比較的なだらかな登りを約16Km(10Mile)歩いてPompolona Lodge迄進みます。
トレールは豊かな苔で覆われていて、「ひと月に45日雨が降る」と言われる屋久島の登山道を思い出させてくれました。トレールは、氷河で削られた1000mの絶壁に囲まれたU字谷を進みます。両側の岸壁は緑で覆われ、前日の雨を集めた1000m近くの滝がそこかしこに流れ落ちていますした。
昆虫類が少ない為、野草の花は少ない感じです。

  • トレールには1マイル(1.6km)毎に距離杭(MilePost)があります
  • 雨を集めた滝がきれいなPrairieLake
  • 飛べない鳥Weka
  • ランチ場所ではガイドが暖かい飲み物を準備
  • サンドイッチは毎朝ロッジでお好みで作れます
  • 早朝のランチづくり
2日目に見かけた動物監視カメラ

道端には野生動物監視用のカメラが仕掛けられていました。元々ニュージーランドには哺乳類はコウモリしかいなかったそうです。そのためキウイをはじめ飛べない鳥が多く生息しています。ヨーロッパ人が狩猟などの目的でウサギをはじめとする哺乳類を持ち込み、多くの鳥が絶滅してしまいました。家猫が野生化したりもしています。いまは各所にトラップを仕掛け捕獲に努めているそうです。カメラも外来哺乳類の動向調査用だそうです。

2泊目のPompolonaLodge

  • 山小屋とは思えない綺麗な設備
  • 夕食のステーキ
  • 部屋は相部屋。シャワートイレ付きの個室もあります
  • 共用のシャワールーム
  • 洗濯部屋、強力な乾燥室もあります

宿泊する山小屋は、山の中とは思えない豪華な設備です。食事も連日ステーキや、羊のローストなどが選べます。もちろんベジタリアン向けの料理もあります。発電機が朝7時から22時まで動いており、バッテリーの充電もできます。

DOC管理の山小屋(ClintonHut)

  • ClintonHut
  • 入口
  • ClintonHutの寝室
  • キッチン
  • 洗面所、トイレ
  • MintaroHut

こちらは、DOC管理のClinton Hut 山小屋です。日本の山小屋に比べるとベッドも広くて過ごしやすそうです。ガスコンロは使えますが、食料は持参が必要です。トイレは水洗です。シャワーにお湯が出るかは不明です。充電は出来なさそうでした。トイレで立ち寄ったのみなので詳細は不明です。

Mackinnon峠(1154m)

3日目:PompolonaLodgeからQuintinLodgeまで

3日目は、今回の最高地点Mackinnon峠(1154m)を越えてQuintin Lodgeまでの約16Kmです。今回のTrampingで一番チャレンジングな行程です。強風が吹き雨になることも多いので、その準備をしていきました。幸いなことに殆ど雨にも降られず、風もなくて良かったです。登りもさることながら、Mackinnon峠からの下りが結構足にこたえました。トレッキングポールが大活躍してくれました。

  • 始めはなだらかな登り
  • 滝が見えています
  • 崖を流れ落ちる雨の後にできる滝
  • Mackinnon峠への最後の登り
  • 峠はやはり強い風
  • 眼下に今日泊まるQuintinLodge
  • 峠の草原
  • Mackinnon記念碑
  • 峠にて

峠にある避難小屋でランチをたべました。少し足がつってしまい、同行のひとからミネラル剤をもらい、ガイドからスポーツ飲料をもらって何とか回復して下山をはじめました。

  • AndersonCascade滝
  • AndersonCascade滝
  • PompolonaLodgeの朝食
  • QuintinLodge
  • QuintinLodgeのデザート

4日目:QuintinLodgeからSandflypintまで

今日はTramping最終日。Sandfly Pointまで21Kmのハイキングです。21Kmと言えばハーフマラソンの距離。ほぼ平坦とは言え今回のTrampingで最長です。朝は少し早めに出発しました。

  • ニュージーランドで一番高いSoutherland滝
  • Sandflypointまであと6時間
  • みどりの豊かな道が続きます
  • ランチ場所
  • JetBoilでホットティーいれてランチ
  • SundflyPoint到着

トレールで見かけた野草

ニュージーランドは、昆虫が少ない為花の種類が少ないそうです。蝶に比べて夜行性の蛾が多く、白い花が多いとも聞きました。Tramping途中で見かけた野草です。残念ながら名前は不明なのが多いです。

  • シダ
  • creepingdaisy
  • Yallow
  • Gentianellabellidifolia
  • Gentianellabellidifolia
  • Celmisiahaastii(Haast'smountaindaisy)
  • blackorchid
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