• 旅行・観光の基本情報

ニュージーランドの基本情報と観光ガイド・有名観光スポット

ニュージーランドの歩き方

©iStock

ニュージーランドは、自然の美しさと多様なアクティビティが詰まった旅人の楽園だ。南半球に位置するこの国は、緑豊かな森林、壮大な山々、色鮮やかな湖、そして広大な海岸線など、多彩な風景をもつ。ふたつの主要な島から成り、北島は火山や温泉、文化的な都市を楽しむことができ、南島は雄大なフィヨルドや氷河が魅力だ。ロード・オブ・ザ・リングの映画撮影地としても有名で、現実世界を超えた景色が広がる。季節を問わず訪れる価値があり、夏にはハイキングやビーチでのリラックス、冬にはスキーやスノーボードが楽しめる。ニュージーランドの文化も魅力のひとつで、先住民マオリの伝統と現代的なヨーロッパ文化が融合し、独特の雰囲気を醸し出している。自然と文化、アクティビティをバランスよく楽しめるニュージーランドは、訪れる者に忘れられない体験を約束する。

AD

おすすめのガイドブック

観光スポット情報

おすすめのエリア

観光のポイント

  • テカポの星空で自然の輝きに包まれる

    ニュージーランド南島に位置するテカポ湖は、その美しい青い湖水と周囲の雄大な山々で知られているが、夜になるとさらに特別な魅力を放つ。この地域は、光が非常に少なく、世界でも屈指の星空観測スポットとして有名で、特に「テカポの星空」はその名を世界にとどろかせている。夜空に広がる無数の星々が湖面に反射し、幻想的な光景を生み出す。その美しさは訪れた者の心を深く癒やす。

  • 氷河が生んだ絶景を船上から眺める

    ミルフォード・サウンドは氷河の浸食によって形成された断崖を縫ってのクルーズが人気の景勝地。世界遺産「テ・ワヒポウナム」を構成するフィヨルドランド国立公園のメインスポットだ。美しいシルエットの山々や、落差160ｍの滝のすぐそばまで船が近づくので、迫力満点のクルーズが楽しめる。ときにはオットセイやイルカなどの野生動物に遭遇することも。氷河が生んだ格別の景色を楽しもう。

  • グルメを楽しむ旅

    ニュージーランドの食文化も見逃せないポイントだ。農業大国自慢の肉類や近海で捕れる新鮮なシーフードはもちろん、近年注目を集めているのが地元産のクラフトビールやワインだ。特に南島のマールボロ地方で作られるソーヴィニヨン・ブランは世界的に有名で、ワイナリー巡りをしながらその味を堪能するのは格別だ。B級グルメのフィッシュ＆チップスは海辺で楽しむのがベスト。地元の新鮮な魚を使ったこの料理は、シンプルながらも深い味わいがある。

  • マオリ文化に触れる

    ニュージーランドの文化体験には、先住民マオリの伝統に触れることも欠かせない。北島のロトルアでは、マオリの村を訪れ、伝統的なハカ（戦士の踊り）やホンギ（挨拶）を体験することができる。また、地熱エリアで有名なこの地域では、火山湖などのダイナミックな景観や、高さ30ｍまで湯が吹き上がる間欠泉を見ることができる。マオリ文化の豊かな歴史と自然の恵みが一体となった体験は、心に深く残るだろう。

  • スリル満点のアクティビティ

    ニュージーランドは世界屈指のアクティビティ大国。特にクイーンズタウンは、「世界の冒険の首都」として知られており、定番のバンジージャンプはもちろん、時速150キロで渓谷の合間をスイングする空中ブランコなど、スリル満点のアクティビティが楽しめる。自然の中でアドレナリンを感じながら、自分自身の限界に挑戦してみてはどうだろうか。この町は、一生に一度の冒険を求める旅人を待っている。

基本情報

  • 正式名称

    ニュージーランド

  • 面積

    約27万534平方キロメートル

  • 人口

    約520万人

  • 首都

    ウェリントン

  • 宗教

    キリスト教のほか、無宗教も多い。

  • 言語

    英語、マオリ語など。

旅の知識と準備

  • 通貨と為替レート
    • 通貨
      ニュージーランド・ドル（NZD）、補助単位はセント（Cent）
    • 為替レート
      1ニュージーランド・ドル=100セント=約90円（2024年9月現在）
  • 入出国
    • ビザ
      日本国籍の旅行者は、観光目的で最長90日間の滞在であればビザは不要。ただし、ニュージーランド電子渡航認証（NZeTA）を事前に取得する必要がある。
    • パスポート
      滞在日+3ヵ月以上の残存有効期間が必要。
  • 日本からのフライト時間

    ニュージーランド航空と全日空（ANA）の共同運航で、成田国際空港からオークランドまで直行便がある。所要は約10時間40分。羽田空港からシドニー経由でオークランド行きも運行。所要時間は約15時間である。また、カンタス航空連携で、関西国際空港からシドニー経由のオークランド行きなどもある。所要は約15時間10分～。

  • 気候

    南半球にあるため日本とは気候が真逆。南に行くほど寒くなり、地域による差も大きい。四季があり、1年のうちで最も暑いのが1〜2月、最も寒いのは7月。しかし、年間の気温差は8〜9℃と日本ほど大きくはない。ただし、「1日のなかに四季がある」といわれるほど1日の間の気温差が激しい。特に高地では、夏でも朝夕は肌寒く感じることがある。山歩きやクルーズを計画している人は、それなりの防寒対策が必要。また、紫外線が日本の約7倍と強いため、日焼け防止対策を忘れずに。

  • ビジネスアワー

    以下は一般的な営業時間の目安。店舗により30分〜1時間前後の違いがある。イースター、クリスマス及び数々の休暇時、観光スポットおよびショッピングセンターは休業することが多い。

    • デパートやショップ
      店の種類や季節によって異なるが、月～金曜日の平日9:00～17:00、土曜10:00～16:00、日曜11:00～15:00程度（たいして大きな変化はないが、21:00まで営業しているところもある。冬季（4〜9月）は夏季よりも早く閉める店が多い。オークランドやクライストチャーチなど都市にある観光客相手の店は22:00頃まで営業。
    • 銀行
      月～金曜の平日9:30～16:30が一般的。土・日曜、祝日は休業。
  • 電話のかけ方
    • 日本からニュージーランド
      国際電話番号（010）＋ニュージーランドの国番号（64）＋市外局番（頭の0は取る）＋相手先の電話番号。
    • ニュージーランドから日本
      国際電話番号（00）＋日本の国番号（81）＋市外局番（頭の0は取る）＋相手先の電話番号。
  • 時差とサマータイム

    日本より3時間早い。つまり日本時間が8:00であればニュージーランドでは午前11:00。サマータイム制度を導入しており、期間中の時差は4時間になる。

  • おもな祝祭日

    （※印）は移動祝祭日。新年およびクリスマスが土日に重なる場合、基本的には翌週月が振り替えとなる。なお、祝日は公共機関や商店などのほとんどが休みとなるので要注意。

    • 1月1～2日　新年 New Years Day
    • 2月6日　ワイタンギデー（建国記念日） Waitangi Day
    • 4月頃　※グッドフライデー Good Friday
    • 4月頃　※イースターマンデー Easter Monday
    • 4月25日　アンザックデー ANZAC Day
    • 6月頃　※女王の誕生日 Queen’s Birthday
    • 7月14日　マタキリ(マオリの新年)　Matakiri
    • 10月頃　※レイバーデー（勤労感謝の日） Labour Day
    • 12月25日　クリスマス Christmas Day
    • 12月26日　ボクシングデー Boxing Day”
  • 電圧とプラグ
    • 電圧
      230/240V
    • 周波数
      50Hz
    • プラグは3極式のフラットタイプ。プラグ構成にスイッチがあり、コンセントを差し込み確認後ONにして使う。
  • チップ

    ニュージーランドにはチップを渡す習慣はないが、特別なサービスを受けたと感じたときは渡したほうがスマート。

  • 飲料水

    水質は弱アルカリ性で水道水はそのまま飲める。しかし、近年ではミネラルウオーターを購入して飲む人が増えている。ミネラルウオーターには Still Water（炭酸なし）と Sparkling Water（炭酸入り）があるので、炭酸が苦手な人は確認してから購入するとよい。また、ペットボトルの飲料にはほぼすべてにベストン型が多い。値段は国産ブランドの h2go 425mlで約2ニュージーランド・ドル程度。

  • 税金

    ニュージーランドでは、GST (Goods and Services Tax) と呼ばれる税金が商品やサービスに対してかけられている。税率は15％。これは日本の消費税のようなもので、旅行者でも返還はされない。特別に表示がない限り、正札などはこの税が含まれた金額が記載されている。

  • 安全とトラブル

    安全な国というイメージがあるニュージーランドでも犯罪は起こる。日本人を含む旅行者の置き引き、スリなどの被害報告も多数ある。また、日本人女性を狙った性犯罪も増加している。さらに、旅行者を狙った交通事故も起こっているので、十分に注意したい。

  • 年齢制限

    ニュージーランドでは18歳未満の飲酒とたばこの購入は禁止。酒類の購入は18歳以上に制限がある。レンタカーは空港や主要観光地のどこでも借りることができるが、21歳以上（一部25歳以上）の年齢制限を設けている。パスポートなどの本人確認書類やクレジットカードの提示が求められる。

  • 度量衡（単位）

    日本と同じく、長さはメートル、重さはグラム、液体の量はリットルで表す。

  • その他注意事項
    • 喫煙マナー
      禁煙環境改正法が施行されており、屋内の公共施設は全面禁煙。喫煙をするときは屋外の区画が設置されている場所に行く。ホテルも禁煙室が基本となっており、ホステルやB&Bは基本的に全室禁煙だ。
    • トイレ
      観光地や主要な都市には必ずといっていいほど公共トイレがあり、ほとんどが無料で利用できる。設備も日本と変わらず、手すりも自動式。大都市やショッピングセンターなどのトイレは、掃除も行き届いており気軽に利用できる。
AD

関連するウェブマガジン

関連する特派員ブログ

関連するガイドブック

AD
AD
トップへ戻る

TOP