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タイ・バンコク近郊サムットプラカーン県にある、見所いっぱいの寺院「ワット・サーカラー(Wat Sakhla、วัดสาขลา)」

Taeko

Taeko

タイ特派員

更新日
2023年6月29日
公開日
2023年6月29日
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はじめに

みなさま、サワディーカー。今回は、見所がたくさんあるタイ・バンコク近郊サムットプラカーン県にある寺院「ワット・サーカラー(Wat Sakhla、วัดสาขลา)」を紹介します。バンコクから公共交通機関を乗り継いでいくには少しハードルの高い場所にありますので、外国人の間では知名度が低いですが、バンコク中心街から半日で往復することもでき、なおかつ、旅行気分を味わえる観光地です。

目次

タイ・バンコク近郊サムットプラカーン県にあるワット・サーカラー(WatSakhla、วัดสาขลา)とは

寺院「ワット・サーカラー」の「ワット」は「寺」、「サーカラ」ーはこの地区(ナーグルア村)の旧名:サーカラー集落(現在はナーグルア集落)の名前です。「ナーグルア村」の「ナーグルア」は「塩田」を意味します。昔、ビルマ軍が「サーカラー」の村を攻めてきた時、村人の女性たちが農具を武器に立ち向かった勇気を称え、「サーウグラー集落(หมู่บ้านสาวกล้า)=勇気ある女性の集落」と名付け、それが転じて「サーカラー集落」になったという話があります。寺院「ワット・サーカラー」では、サーカラー集落の歴史に関する展示も見られるようになっており、見所が多く、土日には大変多くのタイ人観光客でにぎわう寺院なのだそうです。(筆者は、平日にしか行ったことがありません)。

金色と銀色の袋を持った立像

富と発展を象徴している金色と銀色の袋を持った立像

寺院「ワット・サーカラー(Wat Sakhla、วัดสาขลา)」に到着すると、金色と銀色の袋を持った立像「พระสังกัจจายน์(プラサンカッチャーイ」がすぐに見えます。釈迦の十大弟子のお一人のようです。2回目の訪問時、立像に向かって左手に見える建物は本堂なのか、煙突のようなものが出ており、お花や黒い帯のようなものが付けられており、どなたかのお葬式がなされているようでした。

この立像の後ろのほうでは、鯉が放たれており、餌(有料)をあげて、タンブン(徳を積むことが)できるようになっているようでした。最近は、タイの寺院だけでなく、カフェ内でも鯉が泳いでいるところをよく目にしますので、鯉が流行っているように思います。

斜塔

立像と共に、寺院「ワット・サーカラー(Wat Sakhla、วัดสาขลา)」で目を引くこちらの傾いた仏塔は、サーカラー集落のシンボルです。洪水による地盤沈下の影響で傾いたそうですが、倒壊の可能性はないと考えられています。筆者は、タイの「ピサの斜塔」の1つだと勝手に呼んでいます。

礼拝堂

  • 礼拝堂入口の階段
  • 礼拝堂内部の仏像
  • 曜日毎の仏像

少し奥にある建物の階段を靴を脱いで上ると、礼拝堂があります。曜日の仏像様(守護神)も並んでいます。2005年、洪水の被害を受け、全体を3.5m程高くする工事が行われたそうです。

タイにおける曜日毎の色と仏像について(外務省のサイトにリンク)

博物館:サーカラー集落の民族博物館と地下の博物館

  • サーカラー集落にまつわる歴史や文化等の説明
  • 小さな模型で表現したサーカラー集落の暮らし
  • 地下にある博物館(ガネーシャの部屋:ห้องพิพิธภัณฑ์เทพศรีสาขลา)入口。たくさんのガネーシャや僧侶の像が展示されています。
  • こちらの下(入口)をくぐった先も見所がたくさんあります。
  • 出口は象さんになっています。途中、小さな部屋に仕切られています。
  • 人工の蓮池のお部屋
  • 人工の蓮のお花を流して、お祈りをするタイ人が多かったです。
  • 蓮池の右手、僧侶の像前で熱心に写真を撮っているタイ人が多く、聞くと、大変有名なお方なのだそうで、ここでもお祈りをしました。
  • 本堂に埋められていた結界石(ลูกนิมิต:ルークミニット)
  • 地中から、大変痛ましい姿で見つかった仏像の当時の様子
  • 地中から見つかった仏像の現在
  • 出口を出た後もたくさんの展示物がありました。

サーカラー集落と寺院に関する博物館(พิพิธภัณฑ์พื้นบ้านสาขลา)とガネーシャや僧侶、地下から発掘された仏像などが展示された博物館(พิพิธภัณฑ์เทพศรีสาขลา)等があります。前者は建物の1階と2階部分、後者は地下にありますが、大変見ごたえがあります。

ただ、現地での説明書きを見ていて、私には全く読めないタイ語がわりと多く、その話を友達にすると、見た目はタイ語に見えるパーリ語(南伝上座部仏教の書物で主に使用される言語)で記載されている部分があるのだと教えてくれました(友達は、パーリ語も勉強中)。

日本語はもちろん英語の説明は皆無に等しいので、タイ語やパーリ語、仏教、歴史に詳しい人や探検することに興味のある人が楽しめると思います。

ガラスの部屋

寺院「ワット・サーカラー(WatSakhla、วัดสาขลา)」のガラスの部屋で見られる5連仏

寺院「ワット・サーカラー(Wat Sakhla、วัดสาขลา)」の敷地の一番奥のほうまで行くと、僧侶の方が暮らす部屋のような雰囲気でしたが、その少し手前あたりに、ガラスの部屋があります。初めて見学へ行った時にはここの存在を気づかず帰ってしまいましたが、2回目訪問時、境内にいる人に、「ガラスの部屋(タイ語:ห้องกระจก、読み方:ホーングラジョック)が綺麗だよ」「一番最後に見にいってね」と言われ、最後に参拝しました。こじんまりとしていますが、5連仏の仏像様とガラスの部屋が見られるのは珍しく、美しい空間でした。ここでは、ピンクのお花をお供えし、お祈りしている人が多かったです。

  • ガラスのお部屋の入口
  • ガラスの部屋の入口近くにある絵
  • ガラスの部屋の向かいには、椅子や牛等のモニュメントが多数ありました。

ガラスの部屋の入口にある彫刻のような絵がたくさんあり、ずっと眺めていたいほどでした。近くには、天気がよければ休憩場所になりそうな椅子やかわいらしい牛などのオブジェもたくさんありました。

ワット・サーカラー(WatSakhla、วัดสาขลา)の情報の情報

  • パークナーム生鮮市場奥にある船着場「パークナーム市場桟橋」
  • パークナーム市場桟橋から乗る渡し船(2023年時点片道6バーツ)
  • 「プラサムットチェーディー船着場」で船を降り、市場を通り抜けて、左手(カフェアマゾン)の前あたりにやってくる/停車しているロットトゥー(見た目はワゴン車、2023年時点片道18バーツ)またはソンテウ(見た目はトラック8バーツ程)に乗車して、寺院手前のセブンイレブンまで行けます。
  • ソンテウやロット・トゥーを乗車、下車する場所。ここにもタクシーも止まっていますが、既にチャーターされたタクシーかもしれません。向かいにはセブンイレブンがあります。
  • ここのセブンイレブンにはバンコク中心街ではなかなか目にしない珍しい(?)おもちゃが多かったです。冷たいお水やドリンク、お菓子ももちろん購入できます!
  • ソンテウやロット・トゥー降り場から寺院「ワット・サーカラー(WatSakhla、วัดสาขลา)」までの道中見える町の風景
名称
日本語:ワット・サーカラーまたはワット・サークラー、英語:WatSakhla、タイ語:วัดสาขลา
住所
19หมู่3บ้านสาขลาตำบลนาเกลืออำเภอพระสมุทรเจดีย์จังหวัดสมุทรปราการSukSawat-watSaKhlaRd,TambonNaKlua,AmphoePhraSamutChedi,SamutPrakan10290,Thailand
アクセス
①BTSパクナム駅+渡し船+ソンテウ/ロット・トゥーまたはタクシー+徒歩2、3分程。BTSパークナム(paknam)駅6番出口から徒歩12分程歩いたところにある船着場「パークナーム市場桟橋」から渡し船でチャオプラヤー川の対岸にある「プラサムットチェーディー船着場/PhraSamutChediPier/ท่าเรือข้ามฟากพระสมุทรเจดีย์」まで行きます(6バーツ)。下船後、市場(屋台街)を通り抜けると、少し左手(アマゾンカフェが見えると思います)に、バス停留所のような雰囲気のところがあります。その付近にくる、または停車しているソンテウ(見た目はトラック)またはロット・トゥー(見た目はワゴン車)でワット・サークラ―手前のセブンイレブン前まで行くことができます。降りたら、進行してきた方向へ真っ直ぐ、道を進み、運河にかかる橋を渡ると、お寺が見えます。(近くの大通りを走行したり後は、停車しているソンテウやロット・トゥーもありましたが、現地で確認したところ、寺院「ワット・サーカラー」へ行く乗り物はありませんでした)。近くにはタクシーもたくさん停車しており、タクシーで向かうことも可能です(数年前の話では、寺院まで片道100バーツ程とのことです)。停留所のところにいるソンテウとロット・トゥーにも、行先がいくつかあるようですので、乗る前に、必ず行先を確認するようにしましょう。一緒に乗車することになる乗客の方にも行先の写真を見せる等しておくと、降り場を教えてもらえることが多いので、より安心です。タイ語での聞き方は、「จะไปวัดสาขลาไหม(คะ/ครับ)=チャパイワット・サーカ(ラ)ーマイ(カ)?」ですが、イントネーションの関係で通じないかもしれませんので、往復の目的地の写真も見せるとより確実でしょう。よく見かけるロット・トゥーの運転手の一人は英語堪能ですので、英語で話しても大丈夫な場合もあります。ソンテウの正面または側面にはเจดีย์อำเภอสาขลา1290(チェディーアンパーサーカラー1290)、ロット・トゥーの側面にはเจดีย์สาขลา(チェディーサーカラー)の文字があれば大丈夫だと思いますが、2022年頃から外観や運行頻度に変化が見られますし、念のためにも、運転手や乗っている人に聞くようにしましょう。夕方遅くなる場合は、最終便に乗り損ねないよう、おおよその時間を確認しておくこともおすすめします。コロナ前は、ソンテウがたくさん停車しており、片道一律8バーツでしたが、2022年、2023年、筆者が訪問した時はロットトゥー(乗合バン)しか見当たりませんでした。ソンテウよりは高くなりますが(18バーツかかりますが)、エアコン付きで、乗合ということもあって、タクシーに比べると随分お得です。所用時間は約30分です。発車までの待ち時間を含めると45分位かかると思っておくとよいでしょう。ソンテウもロット・トゥーも、ほぼ満車にならないと出発しませんし、最近は本数が少ないように感じますので、先に出発する方に乗ってしまうのがよいと思います。複数人の場合、あまり時間がない場合、複数のスポットをまわる場合等、タクシーをチャーターしてしまうのもよいでしょう。※渡し船に乗らずに、路線バスでプラサムットチェーディーまで行くことも可能ですし、滞在先から直接寺院までタクシーで行くことも可能です。
開館時間
平日8:30〜18:00、土日9:00〜18:00
Facebook
https://www.facebook.com/WadSaKhlaNaKelux/
googlemap
https://goo.gl/maps/aPPf63SGmSaV39xaA
トイレ
有(トイレットペーパーは持っていったほうがよいでしょう)

最後に

  • 2022年11月8時頃。パクナム生鮮市場桟橋もプラサムットチェーディー船着場も、海水のような水で、水浸しの日がありました。
  • 寺院「ワット・サーカラー」のあるナーグルア村では、「グン・イアット(กุ้งเหยียด)」というエビ料理が特産品のようで、寺院周辺でよく目にします。
  • バンコクから電車1本でアクセスできるサムットプラカーン県。BTSパクナム駅下車後、パクナム生鮮市場船着場近くまで、スカイウォークが建設中です。

以上、バンコクの隣県サムットプラカーン県内にある、見所がたくさんある寺院「ワット・サーカラー(Wat Sakhla、วัดสาขลา)」を紹介しました。

注意点は、去年11月午前8時頃に船着場が浸水していたことです。当時は既に雨季が終わり、前日も当日も雨も降ってはいなかったのですが、水位が高い時期ということもあり、道中、大変水位が高く、怖かったので、雨季終盤や11月に訪問する際は、船着き場周辺が浸水している可能性があるということは念頭に置いておいたほうがよいと思いました。板などが設置されて、濡れずに済む場合もありますが、汚れてもいい靴や洗える靴で行くことをおすすめします。

また、寺院「ワット・サーカラー」内にはゆっくりランチするような場所はありませんが、例えば、朝7時にアソーク駅を出て、午前中に寺院観光を終えて、正午にはアソークに戻ってくることもできますし、プラサムットチェーディー船着場から同じロット・トゥーやソンテウでアクセスできる観光スポットに「プラジュンジョムクラオ要塞」(記事「タイ王国サムットプラカーン県の観光地「プラジュンジョムクラオ要塞」で紹介済)があります。2019年の記録ですが、「プラジュンジョムクラオ要塞」にはまた行きたいぐらいおいしかったタイ料理の大衆食堂「HTMS Mae Klong Club Restaurant/ร้านอาหารสโมสรท้ายเรือหลวงแม่กลอง」がすぐ近くにありますので、1日かけて「プラジュンジョムクラオ要塞」と合わせてまわってみるとよいと感じます。

一通りのタイ・バンコク観光旅行は体験済みだという方や素朴なタイのローカル観光を楽しみたい方は、寺院「ワット・サーカラー」を訪問してみてはいかがでしょうか。それでは、皆様、サワディーカー。

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