キーワードで検索
札幌中心部から少し離れると、まだ住宅街にも雪が残っており、春はもう少し先、と思っていましたが、2023年3月、雨が続いて雪解けがいつもより早く進んでいるようです。
2~3日、雨が降ったり雪が降ったりしていた札幌ですが、朝からきれいに晴れたと思っていると、心なしか、日差しが強くなっていることに気づきました。
雪もまだ残ってはいますが、少し力強くなった日差しを浴びて、常緑樹の葉の色も少し濃くなってきたようにも見えます。
気配を感じて振り向くと、ツグミでしょうか。
雪の上にちょこんと立っています。
冬の間、あまりに寒い朝は野鳥の活動開始時刻もゆっくりですが、このところは、今日を含め、最高気温が10℃を超える日もあり、鳥の活動開始時刻も早くなってきました。
特に面白くもない地味な写真ですが…雪がどんどん解けて、水たまりができたり、その水たまりが乾いたり、まだグリーンカラーは目立っていませんが、雪解けのとき特有の草の香りを強く感じます。
雪国の春の香り、といってもよいかもしれません。
雪に覆われていた世界から氷雪がゆるみはじめる時期、北国の住人は、こんな光景にも心が弾んだりします。
そんな草の香りを感じながら歩いていると、突然現れたのがフクジュソウです。
これにはとても驚きました。
というのも、これまで札幌でみかけたフクジュソウは、3月末から4月初旬に開花したり蕾をつけていたからです。
3月のこの時期に札幌ですでに開花したフクジュソウを見たのは初めて。自分史上の新記録。
フクジュソウに気づいて辺りを見ると、近くを流れる小川には、もうほとんど雪が残っていません。
そして、小川の周りには、雪が解けて間もない地面には、まだ枯れ草が張り付くように広がっていましたが、よく見るとフキノトウが顔を出していました!
おそらく数日のうちに、フキノトウも開花しそうです。
そしてフキノトウの数は、一気に増えていきそうです。
東京では、サクラが開花しましたが、北海道のサクラはといえば、残念ながら開花はまだ少し先です。
例年の札幌は、ここ数年では4月下旬に開花しています。
そんなサクラを見てみました。
写真は、チシマザクラです。
まだ冬芽ですが、少しぷっくりしてきたようにも見えます。
こちらはエゾヤマザクラの冬芽。
これだけを見ると、まだ春は先のようにも見えますが…
こちらのナナカマド。
何もついていない枝先は、実は春の風物詩(?)です。
というのも、冬は真っ赤な実だけが枝に残り、たわわに実っているのですが、冬、食べ物が少ない厳寒期に野鳥がナナカマドの実を食べるので、春が近づくころには見事にひと粒も残っていません。
(一部は、木の根元に散らばっていますが。)
シラカバが青空に向かって伸びている様子や、5月頃、真っ白な花をたくさん咲かせる豆梨が光を浴びて小さな花が咲き始めているかのような様子は、いよいよ春到来!という気持ちになる景色です。
そして本日の夕焼け。
冬の夕焼けは、黄金色、橙色など黄色味が強いと思いますが、今日の夕焼けは赤い色が強くなってきた色。
夕焼けの色の変化を見ても、春が近づいていることを感じます。
朝の気温は、まだマイナスになることもある札幌の3月、朝夕の気温の変化が激しい季節でもあるので、春の訪れを感じつつ、服装は温度調節をしやすい重ね着などで対策をしながら北海道旅を楽しんでください。