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中華のスイーツはいくつもの種類がありますが、深水埗(Sham Shui Po)にある「坤記糕品専家」が5月に閉店することが決まったので、備忘録も兼ねて訪れてみました。
同店は60年以上の歴史があり、料理のガイドブック「ミシュラン・ガイド香港・マカオ版」に掲載されたこともある老舗で、中華スイーツを機械に頼らず手作りで販売し続けてきました。中華スイーツにもいろいろありますが、この店の代表的なものは「缽仔糕」です。うるち米の粉や小豆などを利用して作られるのですが、小さなお椀にいれて作ることから名づけられました。「ういろう」のような食感で甘さは控えめで、小豆が味にも歯ごたえにもアクセントをつけています。ほかにも蒸しパンの「鬆糕」や「白糖糕」などが販売されています。いずれもだいたい9~12香港ドルです。
ほかにも飲み物や軽いお菓子なども買うことができます。
筆者が取材に訪れた時はひっきりなしにお客さんが訪れていて、閉店するのはもったいない気がしました。オーナーの1人である傅永祥さんは「長時間勤務でね、年齢も60歳を超え、体力がきつくなってきたのが1番の理由です。子どもたちも店を継ぐ気はないようなので、閉店しようと決めました」
老舗がなくなるのは残念なことですが、最近は老舗がなくなっていく傾向が強まっていると感じています。筆者の記憶にあるだけも深水埗で3件の歴史ある店がなくなっています。
もし閉店前に香港に行く機会があったらぜひ訪れてください。