【ボランティア活動＠シリコンバレー（ロスアルトス）】　自然の生態系の回復に働きかける自然保護自治区ボランティア

自然環境やボランティア活動にご興味はおありですか？
シリコンバレーでは、様々な自然保護に関連した活動が展開しています。

今回は、何方でも参加できる自然環境へ貢献できるボランティア活動のご紹介です。

Grassroots Ecology（グラスルート・エコロジー）は、パロ・アルト市に拠点を置く、地元の自然生態系の回復と自然環境に対する公共教育を推進することを目的としたNPO法人です。
不定期に市民参加型の自然環境ボランティアの機会を提供しています。

活動場所はレッドウッド市やクパティーノ市、ロス・アルトス市など多岐に渡っていますが、筆者は、この4月にレッドウッド・グローブ自然保護区で実施されたボランティアに参加してきました。

参加は、事前予約が必要です。
当日は、虫刺されや日焼けなどを考慮して、長袖、長ズボンで参加します。
受付で予約を確認してもらい、道具を借り受けます。

道具の中に「堀り」道具として「ホリィ」と名付けられたレジャーナイフを見たときは、思わず笑みがこぼれました。
このレジャーナイフ、穴掘り、植え替え、根切り、除草など一本で多用途に使用できる優れもので、雑草取り作業に重宝されているようです。

道具を揃えたら、円陣を組んで、作業前の説明を受け、自己紹介（名前、彼・彼女のどちらで呼ばれたいか、趣味）をします。アメリカでは、LGBTQを慮り、見た目が女の子であっても彼と呼ばれたい人、またはその逆などを確認する場合があります。電子メールでも、名前の後に女性扱い（she/her）、性別不問扱い（them/their）の代名詞を記載して、呼び方を指示している方も増えてきました。

今回のボランティアは雑草除去作業です。円陣を組んだ説明会のあと、雑草取りの区域に移動します。
最初に指導を受けたのが、サワーグラスという見た目がクローバーに似た雑草の除去。このサワープラントが曲者で、根っこの先に種を付ける種なのだそうです。なので、ホリィを垂直に土壌に差し込んで、根の一番深い部分からごそっと掘り出す作業で取っていくことになりました。

ボランティアは適宜休憩を挟んで、3時間のスケジュールが組まれていました。

おやつには、みかん、プロテインバー、キャンディーなどが用意されていました。お水の用意はなし。
でも、参加者は筆者を含め、皆さん、マイ水筒を持参していました。

休憩の後は、バケツに貯まっていた雑草を自然保護区の中のゴミ箱に廃棄し（種が付いているのでそのまま土壌には放置しません）、次の除草場所へ移動します。

次の除草場所では、在来種植物に説明札が付けられており、Grassroots Ecologyスタッフから在来種植物各種の説明を受けることができます。

ここの作業も1時間位です。

作業を終えた後は、道具を綺麗に掃除して返却します。

朝の涼しいうちに、自然に囲まれた環境でのボランティアはなかなか清々しいものでした。
Grassroots Ecologyはそのウェブサイトでボランティア予定を発表していますし、登録をしておくと、ボランティア案内をメールで送ってくれます。ボランティア活動に興味がある方は、どうぞホームページで登録してみてください。☺