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105. 【短信 2023年最新版】ウズベキスタン旅行の際の滞在登録(レギストラーツィア)について

伊藤 卓巳

伊藤 卓巳

ウズベキスタン特派員

更新日
2023年5月17日
公開日
2023年5月17日
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サローム(こんにちは)!

おそらく皆さんが思っている以上に快適な旅行ができるはずのウズベキスタンですが、大きな落とし穴が一つあります。それが、旅行者が各都市に泊まる度に行わなければならない「滞在登録(レギストラーツィア)」。ガイドブック『地球の歩き方』にもしっかりと説明が載っており、何だこのいかにも旧ソ連らしい面倒な制度は…と思った方も多いのではないでしょうか。
この滞在登録、登録済みと証明する紙がなければ出国どころか次の宿すら泊まれなかったとか、いややってなかったけど余裕で出国できた、実質もう機能していなさそうとか、ネットにはあらゆる体験談が飛び交っています。実際のところはどうなのか、私の知りうる限りの情報をお伝えします。

まず前提として、滞在登録の制度は現在でも生きています。2020年にこの制度を廃止するという話もあったのですが、コロナ禍でうやむやになってしまったようです。滞在登録に不足分が見つかると、数千ドルの罰金を請求される場合もあるとのこと。というわけで、ウズベキスタン旅行の際は必ず全てのホテルで滞在登録をしてもらうようにしましょう。
といっても大方のホテルでは特別な手続きをする必要はなく、チェックインのときにパスポートを預けるとこの紙切れを渡されて終了、ということがほとんど。この紙切れを出国まで必ず携帯しておいてください。

ただ実際はコンピューター上に登録しており、この紙切れはあくまでその控え。その滞在登録データを出国時にイミグレーションで確認するというわけです。紙切れはあげられないけどオンラインで滞在登録を済ませておいたから大丈夫、というホテルもたまにあるようですが、その場合でも念のため登録画面のスクリーンショットなどをもらうようにしましょう。それも難しいようなら、ホテルやスタッフの連絡先を控えておき、出国時にトラブルがあった際はすぐ電話できるようにしておくことをおすすめします。

ホテルチェックインの際パスポートを預けた時は、忘れないようできるだけ早く返してもらいましょう

夜行列車に乗った場合は当然滞在登録はできません。その場合は、列車のチケットが滞在登録証明の代わりになります。チケットを忘れずに取っておいてください。

夜行寝台列車に乗った時は必ず切符を保管しておくこと

友人や現地人など自宅にホームステイすることになった場合、以前はOVIR(オヴィール)という移民局に出頭して滞在登録をやってもらう必要がありました。ただ現在はEmehmon(イーメフモン)というウェブサイト(http://www.emehmon.uz/)にて、オンラインで登録や宿泊税の支払いができるようになりました。しかしこれには家や部屋の所有者の個人情報などを入力する必要があるとのことで、例えば日本人の友人や家族のところに泊まりたい! と思っても、すんなり登録できないケースもあるとのこと。またウズベキスタンに入国してからでないと登録ができないようです。

ただ実はこの滞在登録、1日程度なら登録せずとも見逃してもらえることが多いとのこと。100%確実に大丈夫とは言えないのですが、確かにホームステイをした、または泊まったのがオープンしたてのホステルだったためか滞在登録してくれなかった、という状況でも出国できたという話を聞きました。ただしこれはあくまでイレギュラーなケースなので、原則必ず滞在登録をやってくれる宿に泊まるよう心がけましょう。

(※2024年1月追記:気になるAirbnb(エアビー)で宿泊した場合の滞在登録について。先日タシケントでAirbnbを利用しましたが、オーナーが無事登録を行ってくれました。対応可能な物件はその旨ページに書いていることが多いのでそのような物件を見つけ、予約するときに滞在登録が必要であることをしっかり伝えましょう。)

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

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