キーワードで検索
ストックホルム市庁舎といえば、ノーベル賞晩さん会が開催されることで有名な観光スポットです。特に、会場となる青の間や黄金の間をはじめ、市庁舎内の内部を見学できるガイドツアーはストックホルムを訪れたなら欠かせないアトラクションの1つです。
そんなストックホルム市庁舎観光ですが、夏の間(5月から8月)だけもう1つ観光スポットが増えます。それが、高さ106メートルに及ぶタワー上部からのパノラマ眺望です。
目次
タワーに登ることができる期間は、5月の間は木曜日から月曜日のみ(29日は最終15時15分)、6月1日から8月20日までは全日オープンとなっています。
時間については、⑴9時15分、⑵10時、⑶10時45分、⑷11時30分、⑸12時15分、⑹13時、⑺13時45分、⑻14時30分、⑼15時15分、⑽16時の全10回から選べ、各回およそ35分(上り10分+眺望15分+下り10分)、定員27名です。
ちなみに、6月16日から23日(22日閉鎖)はストックホルム市庁舎建立100周年記念イベントが開催されるため、利用料金無料、またオープン時間は10時から22時までの特別営業となります。
タワーチケットは、ガイドツアーと同じく市庁舎正門をくぐって右手にある売店(営業時間:毎日8時30分から16時30分)で購入できます。利用料金は、1人あたり90クローナ(約1,200円)、11歳以下は同伴者がいる場合のみ無料となります。事前予約はできないので、タワーに登る当日に登りたい時間を指定して購入することになります。
5月はじめに行った際は15時15分のチケットを30分前でも購入できましたが、これからの観光シーズンは売り切れる可能性もあるため、早めの購入をおすすめします。
チケットを購入した売店から市庁舎中庭を通って水辺に向かっていくと、写真のとおり、左手に集合場所があります。「Tower Entrance」と書かれた案内看板がタワー入口横に立っているので、見つけやすいでしょう。開始時間の数分前になると、スタッフがやってきます。所要時間が35分であること、エレベーターも利用できるといったことや途中にはミュージアムもあるという説明を受けた後、チケットを提示して登頂開始です。
階段を少し登ると、経路が二手に分かれています。エレベーターを利用したい場合はまっすぐ進み、階段を登る場合は左に曲がって階段を登り続けます。途中何箇所かベンチがあるので、疲れた場合は休憩も可能です。ただし、絶景を眺められる時間が減っていくことを忘れないでください。
階段を登り続けること5分弱、石膏像が見えてきます。そこが、タワーの内部を利用したミュージアムとなっています。市庁舎内外にある肖像のレプリカ、黄金の間にあるモザイク画のサンプルなどがあり、とりわけ目立つのが7.4メートルの高さを誇る聖エリック像です。タワーの鐘の下、67メートルの高さに設置される予定でしたが、実現困難だったため、現在ではこの内部にひっそりと置かれています。また上を見上げるとドーム型になっていて、4体の聖人像が鎮座しています。
ちなみに、エレベーターで入り口から往き来できるのがこのフロアであり、ここからさらに上へ進むためには階段を利用しなければなりません。
木造の階段を登りきると、眼前から明るい光が差し込んできます。絶景スポットに到着です。
市庁舎を中心にして、見渡すことができるストックホルム市内はまた違った景色を楽しむことができます。天気が良いと、写真のように遠くまで望むことができます。ストックホルムに到着した日はここに登って、どこに何があるか位置確認をしたり、または最終日に旅のハイライトとして景色を堪能するのも良いです。
おすすめは何と言っても、ガムラスタン側の景色(この記事のトップ写真)です。また上を見上げれば、鐘も見ることができます。
夏の間は遅い時間でも明るいので、夕日が沈む時の景色や夜景を眺めることができませんが、6月16日から23日(22日閉鎖)の間は下記写真のような夕景を拝むことができるチャンスです。普段はない機会なので、天候と運が許せば、とても貴重な絶景を眺めることができます。この期間の日没時間は21時50分前後なので、最終回(21:15の回)にタワーを登ることができれば、またとない絶景に感動すること間違いないでしょう。
ストックホルムに訪れる予定がある方は市庁舎タワーに登って市内を見渡せる美しい景色をぜひ眺めてみましょう。旅行日程に余裕があるなら、Monteliusvägenからの真正面に市庁舎を眺める景色、そしてカヤック体験で市庁舎を下から眺める景色と合わせて楽しんでいただけたら幸いです。