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先週、トレッキングコースにもなっているゴサイクンド4380m周辺まで出かけてきました。
途中立ち寄った、チャンダンバリ(シンゴンパ)3350mには、政府管轄のチーズ工場があります。ネパール国内に9ヶ所あるうちの一つ。年間稼働するのは春〜秋まで約半年のみです。その理由は…
チーズの原料となるお乳を出すヤクや牛にとって栄養価が高く新鮮な餌にありつけるのが春から秋にかけて。この間雨期もはさみ放牧地には新しい草が生い茂る。ヤクたちは新鮮な草をお腹いっぱい食み、よいお乳をたくさん出す。チーズはそのお乳を使って作ることができる。
また、この時期雨季にあたっており、チーズ熟成に必要な適度な湿度が保たれることに加え、工場は高地にあり、涼しい気温も適している。ヒマラヤの雪解け水も豊富に流れる季節で、チーズを塩水に浸す作業の際にふんだんに利用できる、というのもこの時期ならでは。
全てを自然の恵みに頼って作るヤクチーズ。こんな贅沢なチーズ、他にあるでしょうか?
製造したチーズは約45日間熟成したあと市場に出荷されます。カトマンドゥ他都市部でも普通に入手可能です。スーパーや乳製品屋に売られていますので、是非お試しください!