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カルトレインは、サンフランシスコを始発とし、約77マイル(約124km)南に位置するギルロイまでを結ぶ通勤列車で、1987年に創業されました。
ディーゼル機関車がダブルデッカーの客車を牽引する形態で運行されています。車両に自転車を持ち込むことも可能です。
運行は、平日は、快速列車(Limited)や朝夕の通勤時間帯に急行列車(Baby Bullet)が走っており、サンフランシスコからサンノゼまで、最短1時間弱で移動をすることが可能です。
週末は、各駅列車の運行のみとなり、運行本数も少なくなりますので、利用には、時間に余裕を持った計画が必要になります。
1.駐車場
カルトレインの駅周辺には駐車場がある場合とない場合があります。駐車場があっても駅から歩く場合があったり、満杯になっていて、駅周辺で駐車スペースを探す必要が発生することもあります。カルトレインの乗車時間に余裕を持って駅におでかけください。
2.乗車券
乗車券は、乗車前に購入する必要があります。
日本のJR(新幹線)のように、入場券等でプラットフォームに入場し、新幹線に乗車してから、車内で車掌さんから乗車券を購入することはできません。
乗車券を持たずに乗車した場合、検札時に乗車券を持っていないことが発覚すると、次の停車駅でカルトレインを降車することになります。
乗車券は、乗車前に、駅で券売機から現金かクレジットカードで購入するのが一番手軽です。
カルトレインのウェブサイトやモバイルアプリを利用した乗車券の購入や、クリッパー(ベイエリア公共交通共通のプリペイドカード乗車券)の利用も可能です。
路線区間は、ゾーン1〜6に分けられ、利用するゾーンによって乗車運賃が異なります。各駅停車であっても、急行列車であっても、乗車運賃は変わりません。
3.運行本数と運行スケジュール
平日と週末で運行パターンや運行本数が変更され、臨時スケジュールも比較的頻繁に適用されます。
利用直前に必ず運行スケジュールを確認してください。
何よりも、サンフランシスコからギルロイ間の多くの都市、サンフランシスコ、ミルブレー、レッドウッドシティ、サンノゼ等を車を運転せずに移動できるのは、大変便利ではないか、と思います。
車内には無料のWi-Fiやコンセントなどの設備が整っており、主要駅にはVTAバスやBartなどのほかの公共機関と連携利用も可能となっており、ベイエリア内の様々な地点へのアクセスが容易です。
カルトレインやBart、VTAバスを利用することで、タクシーやレンタカーを使わずに、主要都市への異動が可能です。
サンノゼ空港からサンフランシスコへ移動したい場合は、ターミナルBのVTAバス(60番)から10分ほどのサンタ・クララ・トランジットセンターでバスを降り、3分ほど歩くカルトレインのSanta Clara駅からカルトレインでサンフランシスコに移動が可能です。
同様に、サニーベール、パロアルト、ミルブレー、バーリンゲーム、サンマテオなどにも途中下車をすることができます。
駅前には大抵ショッピングセンターや主要な観光地のアクセス手段が揃っています。
例えば、パロアルト駅は、スタンフォード大学へ行くのに大変便利な立地にあります。
サンフランシスコ駅も、駅前からMUNI(サンフランシスコの公共バスシステム)が利用できますので、一方通行の道路規制や、駐車場に頭を悩ますことなく、サンフランシスコの観光を楽しむことが可能です。
カルトレインは、ベイエリアにおける便利で快適な移動手段の一つです。日本の列車と比べると快適さやサービス内容、至便性に欠ける点はありますが、列車旅行の楽しみを味わうことが可能です。
運行状況に留意し、正しい情報を確認しながら、ベイエリアの魅力的な地域を巡る旅にカルトレインをご検討いただけたら、と思います。