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中環(Central)のフェリーターミナル横、香港観覧車(The Hong Kong Observation Wheel)のすぐ隣にある「海濱活動空間(Harbourfront Event Space)」で毎年夏に行われているのが「中環夏誌(SummerFest)」です。2023年は7月23日まで開催されています。
今年は、ハンモックで昼寝が出来そうなリラックス空間、インスタ映えしそうな目玉焼きの巨大クッションと造花ではありますが大きなひまわり畑、子ども向けの小さな自転車コースなどが設置されています。
その中で目玉なのが2階建てバスの展示です。香港観光のだいご味の1つとして、2階建てバスに乗るというのがあるかもしれません。日本のみならず世界でもなかなか体験できないからです。筆者も来港者をアテンドする時にあえて乗車したり、時折気が向いたりすると2階の先頭に座って景色を堪能する時があります。
香港は鉄道網という意味では、小さな土地ということもあり、歴史はそれなりにあるのですが、日本ほど深みがありません。一方でバスはミニバスを含め、鉄道ではカバーしきれない細かな道を走るのでかなり身近な存在です。日本では鉄道模型が人気ですが、香港ではバスのミニカーの人気はかなり高いです。
ということで、今回は、退役したバスから最新鋭の電気と水素で動くバスが展示されていますが、これは2023年7月1日に新巴(NWFB)と城巴(CityBus)が合併することから企画されました。
例えば、ダイムラー / レイランド ・フリートライン製のSF3型が展示されています。これは1970年代~1981年までに786輌が走ったバスです。山頂(The Peak)や赤柱(Stanley)などを走り、青と白のツートンカラーが特徴です。半年かけてレストアされて、今回展示されています。
他にも九龍(Kowloon)と将軍澳(Tseung Kwan O)を結ぶために専用で製造されたボルボ社製の5102、2022年に投入された電気と水素で走る新型の2階建てバスも見られます。鉄道ではなくバスマニアの方には、ぜひおすすめしたいイベントです。