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ストックホルムで最も有名な屋内コンサート会場と言えば、「アヴィーチー・アリーナ(以下、本アリーナ)」です。以前はエリクソン・グローブと呼ばれていましたが、2021年5月19日に本アリーナに改名されました。
本アリーナは、ストックホルムはオスタマルム出身の世界的アーティスト、アヴィーチーにちなんだもの。本アリーナは彼が生前苦しんでいた、メンタルヘルス問題の解決と自殺防止を啓蒙することに焦点をあてた活動を行なう財団「Tim Bergling Foundation」がサポートとして携わっています。
本アリーナはコンサート会場としてはもちろん、現代の最も重要な社会問題の 1 つでもあるメンタルヘルスに対する集会の場、また広報の場としての役割を持っています。
今年の4月29日に本アリーナでイギリスの大人気ロックバンド、「アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)」のコンサートが開催されました。日本でも3月になんと9年ぶりの単独公演が開催され、話題となりました。
スウェーデンでもアークティック・モンキーズは大人気!
様々な年齢の音楽ファンが駆けつけ、会場は満員でした。会場はスタンディングと指定席があり、筆者は指定席で鑑賞しました。
筆者は2018年のアメリカ・シカゴでの野外音楽フェスティバル、「Lollapalooza(ロラパルーザ)」で彼らのライブを初めて観た後、しばらく観られていなかったので感動もひとしお。旧曲〜新曲までノンストップでヒット曲を演奏する彼らのロック愛に心打たれました。
また、2023年に新アルバムを発売した最高のタイミングでのライブとなり、大勢の観客と共に旧曲をシンガロングしながらの鑑賞となりました。
スウェーデン全体のライブの感想になるのですが、オーディエンスがとても落ち着いていて、とてもマナーよく感じます。日本でライブを鑑賞するのと同じ雰囲気です。アーティストをリスペクトしているのがわかります。
アヴィーチー・アリーナ近くにもうひとつコンサート会場があるので、ご紹介します。
その名も「Annexet」。1989年に設立された本コンサート会場はアヴィーチー・アリーナの別館として建てられた会場は、コンサート会場としてだけでなく、カンファレンス会場、ガラディナーや、テレビ番組の会場などとして使われることもあるのだとか。
コンサート会場ではスタンディングで3,400人を収容することが出来ます。
今年1月28日に本コンサート会場で、ストックホルム出身のパンクバンド、「Viagra Boys」を観てきました。日本でもCDやレコードを見かける今ストックホルムのパンクバンドの中で一押しのバンドです。
スウェーデン国内だけではなく、アメリカやヨーロッパでも大人気な彼らのライブはチケットが即ソールド・アウトするほど! 彼らの地元ストックホルムでもパンクロックファンの若者から大人まで様々なおしゃれなViagra Boysファンを見かけることが出来ました。
彼らのストックホルムでの単独公演のチケットは毎回即ソールドアウトするので、気になる方はお早めにチケットを確保してください。
また、前回の彼らのコンサートを逃した方は、今年の8月10日から8月12日にかけてヨーテボリにて開催される野外音楽フェスティバル「Way Out West」に出演予定なので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
筆者も本音楽フェスティバルのレポートをお届け予定です。
今回、2つのコンサート会場を紹介しましたが、ストックホルムにはまだまだたくさんのコンサート会場があります。今後筆者が実際に体験したコンサートや音楽フェスティバル、アーティストの紹介をしていく予定です。
ストックホルムを訪れる際は、スウェーデンの音楽シーンを体感してみてはいかがでしょうか?
取材協力:Luger
URL:https://luger.se/