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先日、サンノゼ駅からカルトレインに乗り、途中のミルブレー駅でBART(バート)に乗り換えて、サンフランシスコまで出かける用事がありました。
今日は、そんなときに便利な、Suica(JR東日本)やICOCA(JR西日本)のように使える再チャージ可能な交通用カード、Clipper(クリッパー)についてご紹介します。
Clipper(クリッパー)は、ベイエリアの交通系スマートカードと呼ばれているのですが、日本人から見ると、SuicaやICOCAのような、ただし交通利用に限定されるカードと考えて良いと思います。
従来はプラスチックのカードのみ、現在は、携帯上にアプリをダウンロードし、Google ウォレットやAppleウォレット上で仮想カードとしても利用が可能になっています。
Muni、BART、Caltrain、AC Transit、SamTrans、Golden Gate Transit、Golden Gate Ferry、San Francisco Bay Ferry、VTA 等のベイエリアのほぼすべての公共交通機関で利用が可能とされています。
2020年12月、バートはすべての券売機をクリッパー専用に切り替えて、1970年代から使用されてきた紙の磁気乗車券(チャージ式)の販売を取りやめました。既存の紙の乗車券自体は廃止されず、降車駅で運賃不足だった場合は、駅の有料エリア内の加算機を使用して紙の乗車券に運賃をチャージし、利用することが可能になっています。
筆者は久々のバート利用で、磁気乗車券ももう保持していないため、事前にGoogleウォレットにクリッパーをダウンロードし、利用してみることにしました。
ダウンロードは簡単で、Googleプレイ画面でクリッパーをダウンロードし、クレジットカードを使って利用に必要な金額をチャージするだけです。
利用する際は、Googleウォレットを起動し(上・写真左)、そこからクリッパーを選んでクリックすれば、クリッパーが起動します(上・写真中心)。使用履歴は”Recent Activity”から確認できます(上・写真右)し、”Add Money”でチャージも可能です。
なお、プラスチックのカードは、ウォルマートやCVSのような一般的なスーパーや、駅に併設されている自動販売機で購入することが可能です。
Sales and Service Locations(クリッパーのホームページ上の購入場所検索サイト)
https://www.clippercard.com/ClipperWeb/locations
ちなみに、クリッパーの中国語名は”路路通(ピンイン: Lùlùtōng)”だそうです。日本語読みなら、「ルールートン」と言ったところでしょうか。「Go Everywhere Card」=「すべての交通ルート/ラインパス」という意味になります。可愛い響きだと思います。
もし既にプラスチックのクリッパーをお持ちだけれど、残高がいくらかわからない、カードにチャージしたい、という場合、サンノゼ駅ではこのようなチャージ機もあります。
このチャージ機は、サンノゼ駅の乗車口をくぐった先、先程の写真にある券売機の右脇にあります。
クリッパーの使い方は、SuicaやPasmo、ICOCAと同様、読み取り機の上や改札口で、カードもしくは起動した携帯上のクリッパーをかざすだけです。
かざすのは、乗車するとき、降車したとき、の2回。
読み取り機はプラットホームにあったり、プラットホームに向かう途中にあったり、さまざまです。
特に、サンノゼ駅には、カスタマーサービスやチケット販売の窓口はあっても、改札口はありません。
乗車時は、改札のかわりに設置されているこちら(下)のような読み取り機の”TAG HERE”とある画面に、カードや携帯(Googleウォレット上のクリッパー画面)をかざしてください。
携帯電話は、カルトレインでは実際の画面をかざします。バートのときは、携帯の裏側(カバー側)をかざします。
読み取ってくれない?と思ったときは、かざす携帯の面を変えて、試してみてくださいね。
下車時には、カルトレインであればホーム上にある読み取り機でピピッとかざしていただければよいですし、バートでは改札がありますので、そこで日本のSuicaやPasmo、ICOCAよろしく、ピピッとかざして、改札ゲートを通ってください。
日本でSuicaやPasmo、ICOCAを使い慣れている方なら、それらと同じ感覚でサクッとご利用いただけると思います。
サンノゼ駅はSAPセンター(スタジアム)のすぐそばに位置しています。
駅前には駐車場や’VTAバスターミナルがあります。
駅の入口をくぐって待合ホールに進むと、ちょっとした売店や、カルトレインの来歴を紹介する展示コーナーもあります。
サンノゼ駅にはちゃんとした駅舎と待合ホールがあります。
サンノゼ市のメインの駅とはいえ、東京駅や名古屋駅、京都駅などと比べるとはるかに小さく、かなりこじんまりとした小さい駅です。
日本の地方の駅舎と同じく、プラットホーム、トイレ、売店、待合室、出口、から構成される簡単な作りになっています。
ですから、待ち合わせをするときも、「待合ホールで」とすれば、すぐに待ち人を見つけることができると思います。