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今、香港映画がテレビ、音楽を詳しく知りたいのであれば、沙田(Shatin)にある香港文化博物館(Hong Kong Heritage Museum)に行くのがベストです。現在、香港の有名映画で使用された衣装・小道具・セットデザインなどを展示している「無中生有――香港電影美術及服裝造型展(Out of Thin Air: Hong Kong Film Arts & Costumes Exhibition)」が9月4日まで開催されているからです。
新型コロナウイルス期間中の3年前から準備が始まったのですが、協力した会社は200を超えという大きなイベントで、香港のエンタメをより深く知ることができる内容になっています。
例えば、周潤發(チョウ・ユンファ)と鞏俐(コン・リー)が主演した2006年の「滿城盡帶黃金甲(Curse of the Golden Flower / 王妃の紋章)の2人が着た衣装のほか、日本でもヒットした「重慶森林(Chungking Express / 恋する惑星)」で林青霞(ブリジット・リン)が着た衣装。また、2003年に出演した「英雄(Hero / HERO)」で張曼玉(マギー・チャン)が来たワダ・エミがデザインした真っ赤な衣装もが展示されています。
映画のセットですが、そのスケッチなどを観たという人はあまりいないと思います。邵氏電影(Shaw Brothers Studio)が1965年に製作した「江湖奇侠(Temple of The Red Lotus)」という作品の平面図が展示されています。方眼紙を使った詳細なもので、製作するための細かいメモが書かれているのがわかります。小道具では、当時、人気絶頂期だった2人組女性アイドルのツインズが主演した「千機變(Twins Effect / ツインズ・エフェクト)」で使われた剣が見られます。
日本を含め世界中の人を魅了してきた香港のエンタメですが、ファンであれば開催期間中に香港にいくのであれば、ぜひ行っておきたいベントです。