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韓国では、お盆を旧暦で行うため日本のように8月のお盆休みのようなものはなく、一般的に7月末から8月中旬にかけて会社などで夏休みを取る人が多いのですが、その夏休みが少し落ち着いたぐらいに、全羅北道の西海岸にある扶安辺山半島へと行ってきました。
韓国で海や朝日を見るなら、日本海側の江原道などが有名ですが、夕日を見るなら西海岸と言われています。
ソウルセントラルシティターミナル湖南線から扶安バスターミナルまで3時間半から4時間のところにある辺山半島ですが、せっかく来たので町の雰囲気がよくわかる昔ながらの市場に行ってみることにし、そこで食事をすることにしました。
扶安郡にある扶安常設市場の中でもよく人が利用しているという「全州粉食」というセアルパッチュク(小豆粥)という甘くない韓国風ぜんざいとあさりカルグクスやポリバプ(麦飯)など6種類のメニューを出している飲食店に行ってみました。
市場を中へと進んでいくと、市場の中央あたりに一見飾り気のない昔ながらの食堂という感じの全州粉食があります。
店先には、セアルパッチュク(小豆粥)の大きな鍋が置かれています。テイクアウトも可能のようです。
狭い店内にはセアルパッチュク目当てに来店している年配の人たちが家族や友達と思われる人たちと食事をしています。セアルパッチュク(小豆粥)もとても気になったのですが、麦飯(7,000ウォン)とアサリカルグクス(7,000ウォン)を食べてみることにしました。
メニュー名は麦飯ですが、いろんなおかずをトッピングしてコチュジャンベースのソースとごま油をかけてビビンバのようにしっかりと混ぜて食べます。テンジャンチゲがついてくることが多く、こちらでも少しピリ辛の韓国風テンジャンチゲがついてきます。野菜のナムルに麦飯、そこにテンジャンチゲ、ヘルシーで食欲が進みます。
海の近くということで、アサリのカルグクスもこのエリアではたくさん食べられているようで、アサリから出たスープでいただくカルグクス(手打ち麺)も美味しかったです。
お腹がいっぱいになったところで、 彩石江(チェソッカン)に行ってみることにしました。
彩石江は、辺山半島の西にある格浦港から鶏峰の約1.5㎞の絶壁と海一帯を指し、いろんな種類の堆積物が長い期間かけて重なった堆積地形が波の侵食作用によって形成された海食崖と洞窟を見ることのできる、辺山半島の代表的な観光スポットです。
以前来た時も、洞窟まで潮が満ちていて入れず、今回も潮が満ちていて入ることができなかったのですが、洞窟の岩のあいだから見える海と空の景色を背景に美しい写真が撮れる絶景の場所です。
洞窟に入ることはできませんでしたが、いろんなフォトゾーンがあり、堆積地形の海食崖づたいに海を身近に楽しむことができました。
彩石江に行く途中に、国立セマングム干拓博物館があります。このエリアには、409km2の干拓地が造成されており、そのセマングム干拓地を紹介する博物館です。博物館の横からは、新侍島、仙遊島、巫女島を経て壮子島までをつなぐ長い海道が走っています。マップを見て初めて壮子島まで続く道があることを知り、せっかくなので行ってみることにしました。
壮子島には壮子橋スカイウォークという全長268mの橋がつくられていて、その上から海を見渡せるようになっています。
壮子橋スカイウォークの下には、おじいさんとおばあさんがベンチに座っているフォトゾーンがつくられていて、海を背景に写真を撮ることができます。
壮子橋スカイウォーク入口にはホットク店が並び、こちらで休憩を兼ねてホットクを味わってみるのもいいかもしれません。
辺山半島の海沿いには海を見ながら楽しめるカフェがたくさんあるのですが、その中で彩石江から車で約8分、格浦海水浴場のすぐ近くに海を見ながらお茶できるカフェ「Macca」に行ってみました。
こちらの魅力は、カフェから望める海の景色。のびる木々と遠くに見える島々も、海原の景色をより趣ある風景にしてくれます。
この旅での一番のハイライトは、夕陽です。海からでもきれいな夕陽を見ることができますが、海沿いの少し高台のところに海が見渡せるようにつくられている東屋に行き、町の風景とともに眺めてみました。
毎日太陽は沈んでいるはずなのに、こんなにじっくりと夕陽を見たのは何十年かぶりのような気がして、年齢もあいまってか、とても感慨深かったです。
扶安辺山半島は海の近くということで、いろんな種類のチョッカル(塩辛)が販売されているので、お土産には是非おすすめです。