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皆様、サワディーカー。初めて、タイのバンコクに来られる方や、コロナ明け、久しぶりにタイ、バンコク観光や出張に来られた方はこれまでと異なる風景に驚くのではないでしょうか。タイ在住13年目に入った私自身、日々変化していくタイ・バンコクの風景に出くわすたびに驚きを隠せません。今回は、タイ・バンコクの中で都会になったなぁと日々強く感じる場所で、旅行者の方に一度は見ていただきたいと思うバンコクのBTSプロンポン駅周辺の今を紹介したいと思います。
目次
タイの首都バンコクで日本人が多く暮らしているプロンポン駅すぐ近くにあるベンチャシリ公園隣に、2023年12月1日の完成が予定されている商業施設「Emsphere (エムスフィア)」があります。
建設中、建物の下を歩く際、頭上からの落下物、オープン直後には大渋滞を心配する声があるものの、エムスフィアの建物の周りからは、あちこちから、「IKEA」のロゴが見られ、日系の飲食店も入るようで、注目されている商業施設の1つです。
順調に進めば、地上階から4階(小売り店と飲食店エリア)が先にオープンし、5階から上のコンサート会場やバー等のエンターテイメントフロアが来年春に完成予定とのこと。「エンポリアム」、「エムクオーティエ」、そして、「エムスフィア」をまとめ、「EM DISTRICT」という名称が付けられます。
先日、数年前までタイ在住だった友人に「エムクオーティエができたんだね」と言われ、当時はまだなかったことに気づかされ、驚きました。居住地にもよりますが、エンポリアム以上に、エムクオーティエが身近なショッピングモールになっている在住者は少なくないのではないでしょうか。
エムクオーティエは、中にある連絡通路で行き来できますが、3つの建物、「THE HELIX QUARTIER(Building A)」、「THE GLASS QUARTIER(Building B)」、「WATERFALL QUARTIER(Building C)」から構成されています。
各建物内の一部をピックアップすると、「THE HELIX QUARTIER(Building A)」には、入口すぐのところに、シャネル、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ等のハイブランドが入っています。5階には、ウォーターガーデンと呼ばれる癒しの広場があり、6階から9階は世界各地の料理を楽しめるレストラン街になっています。
「THE GLASS QUARTIER(Building B)」には、ユニクロ、無印良品、ZARA、H&M等のファストファッションブランド、紀伊国屋書店、フィットネスクラブなどがあります。日本から旅行で来た人にとって、バンコクの日系店での買い物は割高になる場合があるものの、在住者はもちろん、西欧や近隣諸国在住の日本人旅行者や出張者にとって、ユニクロや無印良品はありがたいようです。B階は日系の銀だこ等日本人にもなじみのあるB級グルメ店がある他、フードコートのエリアにはバンコクで有名なタイの屋台料理店がたくさん集まっています。屋台より少しだけ値段が高くなる場合もありますが、暑い思いをせず、駅近の清潔感のある商業施設内でサクッと堪能することができるようになっていて、快適です。
BTSの駅から見ると、奥に位置する「THE WATERFALL QUARTIER(Building C)」のG階にはスーパーマーケット「グルメマーケット」やBANGKOKの文字が入ったトートバック等が買えることで話題のDEAN & DELUCA等が入っています。4階には、映画館もあります。
エムクオーティエは、タイ・バンコク観光旅行者にとって、綺麗で便利なショッピングモールですが、このエリアで暮らす多くの日本人にとってもなくてはならない存在となっているように感じられます。エムクオーティエに入っているスーパー「グルメマーケット」で販売される食材も豊富で、商品にもよりますが、野菜は、ここで買えばほぼ間違いないのでは、と思うほど。商品によっては、ローカル市場で買うよりお得なものも少なくありません。Buy 1 Get 1 freeの商品も多く、回転率もよく感じます。
バンコク中心街の立地ということもあり、フードデリバリーの対象店も多く入っている他、バンコクで人気のパンやケーキを販売するParis Mikkiなど、食品ロスを防ぐために取り組んでいるYindiiに参加するお店もあります。都市化が進むことで、物価が上がったりはするものの、以前より便利でお得になったと感じる部分も結構あります。少し話がそれますが、配車アプリサービス「Grab」や「Bolt」、「MuvMi」等も利用しやすいエリアで、以前は多かったメーターを使ってくれないタクシーやトゥクトゥクを回避する方法も増えました。また、エムクオーティエまで無料のシャトルサービスがある施設もあります。
バンコクは大都会だといっても、プロンポン駅周辺の道路を歩いていると、雨季の冠水等の影響なのか、凸凹していたりして、歩きにくいと感じることが少なくありませんが、プロンポン駅からスクンビット・ソイ33方面まで大変歩きやすいスカイウォークが建設されています。11月に入り、スカイウォークに緑も植えられ始められ、12月の開通予定でしたが、11月24日時点で開通しました!スクンビット・ソイ33の反対側に建設中のエムスフィアへの入口へのアクセスが抜群によいです。残念ながら、今のところ、スカイウォークを使って、スクンビット・ソイ33側(偶数側の通り)へ降りることはできなさそうです。
新しくできたスカイウォークを歩いていると、スクンビット通りに面したベンジャシリ公園入口近くの水辺で、綺麗な噴水ショーが見られました。噴水ショーは期間限定なのか、英語、タイ語、日本語で検索してみましたが、この時期の噴水ショーに関する情報は得られずでしたので、最近はいつも見られるのかもしれません。ローイクラトン祭り当日(11月27日)夕方、クラトン(灯篭)を流しに行った人曰く、その日も噴水ショーは見られたとのことです。
各ショッピングモール前や店内には、季節に応じたデコレーションが綺麗になされています。2023年は11月15日には、エンポリアム及びエムクオーティエ前のクリスマスツリーが完成しており、連日、たくさんの人が写真を撮りに来ています。エムスフィア前のクリスマスツリーも、11月20日の週には完成しているように見えました。こうした演出は大変魅力的だと感じます。
以上、今回は、タイ在住日本人も多く暮らしているBTSプロンポン駅周辺の最近の状況をお伝えしましたが、いかがでしたか。ここ数年の間、バンコク都内にある2つの日系百貨店が撤退しましたが、新たな商業施設や観光スポット、スカイウォークが建設されたり、建設しているエリアがありますので、別途紹介していけたらと思っています。それでは、皆様、サワディーカー。