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タイの菜食週間「キンジェー」期間中に見られるバンコク中華街(ヤワラート)の風景~寺社や祠巡り、グルメ情報

Taeko

Taeko

タイ特派員

更新日
2023年10月19日
公開日
2023年10月19日
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はじめに

みなさま、サワディーカー。中華系タイ人の慣習で、今年(2023年)は10月15日から10月23日の9日間、キンジェー(กินเจ)と呼ばれる菜食週間(キンジェー週間)となっており、タイ全土でキンジェー祭り(Nine Emperor Gods FestivalやThailand Vegetarian Festival、เทศกาลกินเจ、読み方:テサガーンキンジェー)が開催中です。赤色の文字で「齋」や「เจ(読み方:Jae、ジェー)」と記載された黄色い旗が多く見られるのはこのためです。

「キンジェー」の「キン」はタイ語で「食べる」、「ジェー」は中国語の「齋」で、期間中、肉、魚、卵、牛乳などの動物性食品の他、ニオイの強い野菜(ニンニク、ニラ、ネギ等)、タバコやアルコール類の摂取を避け、野菜、穀物、豆、小麦粉、豆腐等といった菜食中心の食事を心がけ、体内の毒素を排出し、心身を浄化しようとする行事です。スーパーやコンビニ、レストランでは、キンジェーのシール等がついた商品が多く陳列されるのもこのためです。黄色の提灯によく見られる「九皇勝會」という文字も、キンジェーを意味する言葉のようです。

今年(2023年)は前日の14日~10日間、バンコクのヤワラート(中華街)において、キンジェー祭りが開催され、菜食メニューを販売する屋台がたくさん集まっており、いつもと異なる町並みが楽しめます。

今回は、キンジェー期間中にタイ・バンコク中華街で見られる寺社や祠、タイグルメの様子を紹介します。

目次

キンジェー週間、町中が黄色に変わるタイ、バンコクの中華街の風景

バンコクの中華街(ヤワラート)周辺には、黄色の旗とたくさんの菜食屋台が登場!

  • 中華街門近くにある、ヤワラートのキンジェー祭りをお知らせする看板
  • フアランポーン駅からヤワラート通りへ向かって歩いていくと、寺院「ワット・トライミット」の付近から黄色い旗が見えてきます。
  • ヤワラー通りには、たくさんの企業名が入った旗が並びます。

春節の時は赤色の旗や提灯で彩られたバンコクの中華街(ヤワラート)ですが(記事「【2023年2月15日まで】タイ・バンコクの中華街(ヤワラート)で開催中の春節イルミネーションの見所等紹介」で紹介済)、キンジェーの期間中は、黄色の旗や提灯があちこちで見られました。

寺院「ワット・トライミット」や中華街門のあるエリアからヤワラート通りに入ると、キンジェーメニューを取り扱う屋台がたくさん立ち並んでいます。野菜の揚げ物が多く見られた他、お菓子もたくさん販売されています。

菜食週間というと、ヘルシーで健康的な食生活を想像するかもしれませんが、食欲を満たすためか、タイの菜食週間のイベントでは、揚げ物や甘いものの販売が目立ちます。

  • ヤワラー通り沿いにたくさんの屋台が立ち並びます。
  • たくさんの種類の揚げ物が並びます
  • ルークチュップ(ลูกชุบ)というタイのかわいいお菓子

バンコク中華街エリアにある寺院や神社や祠には、黄色の提灯や大きなろうそく

バンコク中華街と言われるエリアのヤワラート通りやジャルンクルン通り沿いには、大乗仏教や道教の中国寺院、土地の神様らを祀る祠が点在しています。寺社や祠に興味のある方は、参拝してみてはいかがでしょうか。

クァンイムの祠とその周辺

  • ヤワラート通り
  • クァンイム神社の入口
  • クァンイム神社には大きな黄色のろうそく
  • お線香は、1番の番号のところに5本、2番には3本、3番には5本、3番の左側と右側に1本ずつの合計15本お供えします。
  • 正面向かって右側が1番です。正面が中央、左側が3番です。
  • 祠の出入り口すぐ近くに出店していた老舗ピーナッツ菓子店「トゥップタップラオペ」

有名な寺院「ワット・トライミット」から近く、サミティベート・チャイナタウン病院のすぐ近くには、中国人大富豪6名によって経済的に恵まれない人たちの治療目的に建てられた病院を運営するティンファー財団(Thian Fa Foundation)の「クァンイムの祠、ศาลเจ้าแม่กวนอิม、Chao Mae Kuan Im Shrine、天華醫院」があります。今回初めて訪問したので通常時との違いは分かりませんが、黄色い大きなろうそくが印象的でした。健康祈願で訪問する人が多いようです。

この神社の出入り口すぐ近く(神社を背中にすると左手)に、タラートノーイ地区にあるピーナッツキャンディーで有名なお店「トゥップタップラオペ、ตุ๊บตั๊บเหล่าแปะ、toobtublaopae」も出店しており、こちらでも製造過程を見られるようになっており、たくさんの人が並んでいました。

寺院「ワット・マンコン・カマラワート」とその周辺

  • キンジェー期間中の寺院「ワット・マンコン・カマラワート」
  • キンジェー期間中の寺院「ワット・マンコン・カマラワート」
  • キンジェー期間中の寺院「ワット・マンコン・カマラワート」の天井

寺院「ワット・マンコン・カマラワート、วัดมังกรกมลาวาส (วัดเล่งเน่ยยี่)、Wat Mangkon Kamalawat (Wat Leng Noei Yi)、龍蓮寺」は、中華系タイ人にとって、ヤワラート(中華街)で大変有名な中華寺院です。最近は、厄払いのため、参拝する在住日本人が多いようです。春節の時は赤色の提灯で彩られますが、キンジェー週間には、黄色の提灯が天井に飾られ、大変綺麗で見事な眺めです。タイ語が私には難しく、その内容をうまく解説できませんが、キンジェー期間中には寺院内でも催しが行われているようでした。

近くに、「クワーントゥンの祠、ศาลเจ้ากวางตุ้ง เจ้าแม่กวนอิม พระยูไล (สมาคมกว๋องสิวประเทศไทย)、広東寺)や「リーディーニアウの祠、ศาลเจ้าหลีตีเมี้ยว、呂帝廟」、「レンボワイイアの祠(Google map表記:レンボァイイア)、ศาลเจ้าเล่งบ๊วยเอี๊ยะ、Leng Buai Ia Shrine、龍尾古廟」もあります。

タイホンコンの祠とその周辺

ヤワラート通りから少し北へ進むと、「タイホンコンの祠、ศาลเจ้าไต้ฮงกง、Tai Hong Kong Shrine、大峯祖廊」があります。こちらも、天井が黄色の提灯が飾られており、大変美しいです。

タイホンコンの祠の通りには「ワット・カニカーポン、วัดคณิกาผล」、向かいには入口がお堂になっているという「มูลนิธิป่อเต็กตึ๊ง、華僑報徳善堂」というタイ華僑の財団の施設があります。

最後に

แอมไชน่าทาวน์(アイムチャイナタウン)の建物前にも、黄色い提灯が飾られ、キンジェーメニューを取り扱う屋台がたくさん集まっていました。

以上、タイのバンコクの中華街(ヤワラート)エリアで見られる、タイの菜食週間の風景をお届けしましたが、いかがでしたか。期間中、タイ滞在予定で、興味を持たれた方はぜひ一度行ってみてください。実際に行くと、見聞きする情報ではなかなかわからない熱気や独特の雰囲気等も感じられると思います。また、タイの菜食週間(キンジェー週間)を機に、食生活も見直して健康的に暮らしていけるとよいですね。それでは、皆様、サワディーカー。

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