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みなさま、サワディーカー。2023年10月19日投稿の記事「タイの菜食週間「キンジェー」期間中に見られるバンコク中華街(ヤワラート)の風景~寺社や祠巡り、グルメ情報」で、タイのバンコク中華街のキンジェー祭りの様子を紹介しましたが、本記事では、バンコク中華街の中心地であるヤワラート通りの少し南のエリア、チャオプラヤー川沿い近くにある「タラートノーイ地区」におけるキンジェー週間の様子を紹介します。キンジェー週間以外も楽しめるフォトスポットも合わせて紹介します。
目次
タラートノーイ(ตลาดน้อย)地区は、バンコク中華街のヤワラート通りから少し南へ行った所にあります。小さな町工場があり、古くから中華系タイ人が住んでいると言われる地区で、あちこちにウォールアートが描かれており、近年、レトロ感あふれる町歩きスポットとして、タイ人にも外国人にも人気です。タラートノーイのアートスポットはキンジェー週間の期間以外も楽しめます。
私は、MRTフアランポーン駅から後述する「トゥップタップラオペ」方面や「ウェアハウス 30」方面へ、Google mapを参考にしながら散策したのですが、道中ユニークなオブジェを目にしました。上の3枚目の写真は、SNSでよく目にした壁ですが、場所がずっと分かりませんでしたが、ホテル「ロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズ(Royal Orchid Sheraton Hotel & Towers)」のすぐ近くにあり、「ウェアハウス 30」に向かう途中にありました。
このすぐ近くにある船着場「Si Phraya」から対岸のアイコンサイアムの船着場やサパンタクシン駅近くの船着場へ行く船が発着していることも、この日初めて知りました。今回は、船着場の人に話を聞いただけになりましたが、この船着場からアイコンサイアムへは片道5バーツで、夜間も運行しているとのことなので、便利な移動手段だなと感じました。機会があれば、乗船してみたいと思います。
後述する期間限定販売の、1942年5月創業の老舗ピーナッツ菓子店「トゥップタップラオペ、ตุ๊บตั๊บเหล่าแปะ、toobtublaopae」を目指して、細い路地を歩いていると、たくさんの菜食屋台が目に飛び込んできます。揚げ物と甘そうなお菓子が多かったです。
タラートノーイ地区には、創業80年(1942年創業)の老舗ピーナッツ菓子店「トゥップタップラオペ、ตุ๊บตั๊บเหล่าแปะ、toobtublaopae」が、毎年菜食週間(キンジェー)の期間限定で、名菓「ピーナッツキャンディー(ขนมตุ๊บตั๊บ:カノム・トゥップタップ)」と「ピーナッツバー(ขนมถั่วตัด:カノム・トゥアタット)」を販売しています。
Google Mapsを見ながら、車は入れないくらいの細い路地に入っていくと、「トントン」と木槌の音が聞こえてきます。9時オープンですが、8時台からお客さんが集まってくるほど。私は、午後2時前に到着し、10人位待っている人がいる程度でしたが、大量に購入する人がいたので、自分の番がくるまで1時間以上かかりましたが、待っている間、ピーナッツキャンディーを作る工程を楽しめました。
実演販売されるピーナッツキャンティー(ขนมตุ๊บตั๊บ:カノム・トゥップタップ)は、1包(タイ語:ヌンホー)につき4個(シーチン)入っています。5包入って1袋(ヌントゥン)で250thbと記載されていますが、1包(50thb)単位で購入することもできます。
お会計近くに置いてあるピーナッツバー(ขนมถั่วตัด:カノム・トゥアタット)は1袋50thbです。
お会計時に、つたないタイ語で聞いてみたら、「ここでしか買えない」「予約はできない」と言われたのですが、帰り道、ヤワラート通りでの出店を目にしましたし、帰宅後、お店のFBで見ると、受け取りにくる必要はありそうですが20袋以上購入の場合は予約可能と記載されていました。一度に作れる量が限られており、また、事前に20袋以上予約してピックアップに来るという人が多いこともあり、待ち時間が長くなるのかもしれません。
タイは現在雨季終盤で、待ち時間の間、幸い雨にはあわなかったのですが、午後、製造工程を見ていると、背中側からの日差しが強く、1時間以上強い日差しを浴びることになるので、襟のない服装だと、首が日焼けして、夜から翌々日まで痛かったです。ずっとさしているのも疲れますが、雨天兼用の傘があると便利かもしれません。
大変人気のお菓子のようですが、1日1切れで口が満たされるという日本人のレビューを目にし、今回初めての購入の私はあまり食べられるか分からなかったので、ピーナッツバー1包とピーナッツバー1袋だけ購入しました。こんな少量しか買わない人はほぼいないので、100thb渡して、指差しジェスチャーで説明して買えました。もっと買えばよかったという人もいますが、わが家はこの量でちょうどよかったです。たくさん購入して、日ごとにの食感の変化を楽しんだり、お世話になっている人らにおすそ分けしても喜ばれるかもしれません。
購入後、30分後位に1切れ食べてみましたが、まだほんのり温かく、キャラメルというよりは、サクホロ触感のクッキーのような存在のお菓子でした。硬いと感じることもなく、かといって崩れやすいということもなく、食べやすい触感でした。日本のお菓子でいうと、「ちんすこう」や「かりんとう」のような印象です。
甘いお菓子なので、冷蔵庫に入れなくても、それなりに日持ちはしそうな気はしたものの、購入時に、お店の人に聞いてみたところ、「賞味期限は1ヶ月」「蓋をして、冷凍庫で保存してね」とのことでしたので、購入した当日夜、2切れ、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管して翌日朝食べてみると、ひんやりして、触感はほぼ変わらず、おいしかったです!
「出来立てがおいしい」というレビューを目にしていましたが、ひんやりとしたほうが甘さを感じにくく、私は翌日のほうがおいしく感じました。翌日の夜ご飯時に、「1時間半も待って買った大人気の名菓だよ」と夫にも味見してもらおうと出してみたところ、なぜか、一口かじることもしなかったので、結局、私が4切れ全て食べたのですが、冷蔵庫から出して少し時間が経ってから食べると、砂糖がじわっと出てくる感じがあるので、冷蔵庫に入れた場合は出してすぐに食べたほうがいいように感じました。さらに数日経つとどのように変化していくのか分かりませんが、もしかしたら、日ごとに、付けられている日本語訳の「ピーナッツキャンディー」のように、キャンディー感が増してくるのかもしれません。
わりとたくさん入ったピーナッツバーはあまり購入している人がいませんでしたが、ピーナッツバーだけ、並ばずに購入していく人も一人いました。個人的には、このピーナッツバーのほうがパリッとした触感で好きだったので、初めての場合、せっかく並んで買うなら、両方セットで購入することをおすすめします。ピーナッツバーの実演が見られないので、作り方は不明ですが、おそらく、バターを使わず作ったピーナッツのキャラメリゼといった感じで、私が趣味で最後にバターを加えて作るナッツのキャラメリゼに比べると、香ばしさは少ないのですが、さっぱりあっさりとした仕上がりでたくさん食べやすく、なるほどと感じる仕上がりでした。
午前中に行った知人ら曰く、近くにゴマを巻いた類似のお菓子も販売しているそうで、それもとてもおいしかったそうです。
また、ヤワラート通り(ワット・トライミットの斜め前、サミティベート・チャイナタウン病院のすぐ近くにある「クァンイムの祠、ศาลเจ้าแม่กวนอิม、Chao Mae Kuan Im Shrine、天華醫院」の出入口近く)にも、同じ老舗ピーナッツ菓子店「トゥップタップラオペ、ตุ๊บตั๊บเหล่าแปะ、toobtublaopae」が出店しているようでした。こちらでも、お菓子を作っている様子を見られるようになっており、たくさんの人が並んでいました。
タラートノーイ地区を歩いていると、たまたま、以下の参拝スポットに出くわしましたが、帰宅後、Google mapを見ると、他にも、たくさんの寺社や祠があることに気づきました。事前に、参拝場所を調べてからいくと、満足度はもっと上がるだろうと感じました。
老舗ピーナッツ菓子店「トゥップタップラオペ、ตุ๊บตั๊บเหล่าแปะ、toobtublaopae」の奥には、「チョーシューコン廟、ศาลเจ้าโจวซือกง、Chow Sue Kong Shrine、順興宮清水祖師爺」と呼ばれる祠があります。トゥップタップを買いに来たる人は、こちらも合わせて見学、または参拝するとよさそうです。
キンジェー期間中以外は行ったことがないので普段とどの程度異なるか分かりませんが、大きな色鮮やかなろうそくがあり、天井にはたくさんの黄色の提灯が見られて、豪華な装飾がされていました。
露出の少ない白い服装でないと、参拝場所には入れませんので、敷地内で白い洋服を取り扱っているお店もありましたし、全身白い服で来ている人が多かったです。夜には、こちらで劇を見ることができると見聞きしたことがあるので、機会があれば調べて再訪したいです。
以上、タイの菜食週間に、タイのバンコクのタラートノーイ地区を散策した様子をお伝えしましたが、いかがでしたか。近くのバンコク中華街のヤラワート通りとはまた少し異なる雰囲気の漂う通りです。今年は残りわずかとなったタイ菜食週間(キンジェー週間)ですが参考になれば幸いです。それでは、皆様、サワディーカー。