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ヴィクトリア駅は、ロンドンの主要ターミナル駅の1つ。
地下鉄はヴィクトリア線、サークル線、ディストリクト線の3路線、またナショナルレール(旧国鉄)によるイングランド南東カンタベリーやドーヴァー、南部に位置するガトウィック空港やブライトンへの拠点でもあります。
さらにイギリス国内各地への長距離バスが発着する、ヴィクトリア・コーチステーションは徒歩3分。観光名所バッキンガム宮殿へも徒歩12分ほどなので、ロンドン滞在中に利用する機会が多いことでしょう。
そんなヴィクトリア駅の一角に、まるで骨董品のような雰囲気をたたえる路線図があるのをご存知ですか?
それはナショナルレールの駅から地下鉄駅へと向かう途中、チケット売り場に向かって右側にある出入口付近にあります。
パッと見ただの色褪せた古い壁みたいだから「予算不足で修繕できないのかな?ちょっと貧相だなぁ」なんて思ってしまうかも。笑
しかしその正体は、第一次大戦以前からの歴史を物語る路線図なんですよ!
1846年から1922年まで操業していた「ロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道(London, Brighton and South Coast Railway)」の路線図なので、少なくとも100年かそれ以上昔のもの。なお同社は何度かの合併・再編を経て、今は幾つかの別会社となっています。
材質はタイルで、図案を焼き付けたうえに釉薬を塗ったもの。もう現役路線図としての役目は終わったけれど、今もこうして時代の証人として保存されているわけです。
そうと知ると、どことなくアンティークな美しさを感じちゃいますよね?
次回ヴィクトリア駅を利用するとき、もし時間があれば・・・ちょっと立ち止まって、100年以上も昔のレトロな路線図を見てみませんか?