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2023年11月11日~17日に市内のモスコーニ・コンベンションセンターで開催されるAPEC首脳会議を目前に控えたサンフランシスコ、市内ではセキュリティの強化と清掃活動が続いています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
先週もお伝えしたように、明日から始まるAPEC首脳会議に伴い、市内ではさまざまな取り組みが行われています。この首脳会議は、21の国と地域の首脳が数千人の外国政府関係者や大勢の外国人記者とともにサンフランシスコに集結するため、1945年の国連創設以来、サンフランシスコが国際的なスポットライトを浴びる最大のイベント、とも言われています。
市内は、ホームレスのテントキャンプがある市内のホットスポットの撤去に取り組んでいる真っ最中で、特に市内のマーケット通り沿いやコンベンションセンター付近にあるテントが移動の指示を受けています。またコンベンションセンターのある4番通りは木曜日の時点で、すでに鉄柵の配置が始まっています。これはホームレステントの設営を避けるためだとも、セキュリティーのためとも考えられます、
APEC開催中は、モスコーニ・センターとその周辺の警備が強化され、道路閉鎖や公共交通機関の一時的な変更などが予想されます。インターステート80号線の東行き車線No. 1および西行き車線No. 5が11月14日午前5時から11月17日午後9時まで4日間閉鎖され、ベイブリッジ歩行者自転車専用道路へのアクセスは規制されます。おでかけの際は注意が必要です。
BART、カルトレイン、サンフランシスコ・ベイ・フェリー、ACトランジットは会議期間中、通常運行となりますが、TとFの電車と、モスコーニ・センターとその周辺を走る12本のバス路線が迂回運行となります。また、ゴールデンゲート・トランジットは、ゴールデンゲートブリッジ近くのパーク・アンド・ライドを閉鎖するとしています。
11月8日、シビックセンター前、UNプラザに市民のための新たなレクレーション施設がオープンしました。15万平方メートルのエリアにスロープ、プラットフォーム、棚、チェス台、卓球台などが併設されており、市民が自由に使える広場へと生まれ変わりました。
パンデミック以降、市の公開薬物市場と過剰摂取の危機の震源地とされてきたU.N.プラザですが、より安全で住民にとって居心地の良い場所を作るために約200万ドルの予算を積んで今回の計画が進められました。公共スペース、文化イベント、公共交通機関へのアクセス改善によって、シビックセンター周辺地域をより一体化させることを目的とした、都市計画局のシビックセンター公共地域計画の一環となります。今回の取り組みにより、広場では無料グループクラスなども催されます。
今週末のベイエリアのイベントですが、まず6月のプライドウィークにお目見えする12本のレインボーの大きなレーザービームが、週末の11月13日から16日の日没から日の出まで、再登場します。夏とは違った雰囲気のレインボーを観覧できるチャンスです。
11月10日から二日間、サンフランシスコのチャイナタウンで初の試みとなるナイトマーケットが開催されます。場所は、グラント・アベニューのパイン・ストリートとサクラメント・ストリートの間の2ブロックで、チャイナタウンには新しいランタンがお目見えします。1月10日午後3時から11日午後10時まではこちらの通りは通行止めとなります。
11月11日は、ベテランズデーの祝日となり、国立公園の入場が無料になります。ミュアウッズやヨセミテ国立公園を含むすべての国立公園やモニュメントへの入場が無料になり、SFの海事国立歴史公園のハイドストリート桟橋にある歴史的な船舶への乗船もすべて無料で体験できます。
このコラムを書いている2023年11月10日現在、サンフランシスコの市のデータによると、今週1週間のサンフランシスコの陽性率は5.2%。先週の4.7%、先々週の4.3%からわずかに上昇傾向です。。カリフォルニア州の平均陽性率は6.9%、先週の6.1%先々週の7.1%と比べるとほぼ同じ状態です。これから寒くなるにつれて、陽性率も上昇していくことが予想されます。