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【ドイツ】絵を描く午後の楽しみ方「ArtNight」

ヘニングウェイ

ヘニングウェイ

ドイツ特派員

更新日
2023年11月30日
公開日
2023年11月22日
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先週末は、絵を描く単発の絵画コースに参加してきました。こちらのコースは、私の住むフランクフルトだけでなく、ドイツの各都市&オーストリアの一部都市で年中開催されている趣味のクラスです。またオンラインコースもあるので、画材が家にある人はそちらでも。今回は会場に行き参加した、オフラインコースの様子をお届けします。

私と「ArtNight」の出会い

私は元々絵を描くことが好きで、学生の頃は美術が得意だったのですが社会人になって以降、自分から画材を用意して絵を描くことが億劫になっていました。
ドイツに移り住んで以来、いつか地域のカルチャースクール(ドイツ語:Volkshochshule 通称:“VHS” ドイツ全土、各地域に存在する)に行き、絵でも描けたらと思っていましたが行動に移すことなく1年経過。
そんなある時、ドイツで仕事を探すうちにお知り合いになり、お世話になった日本人のキャリアカウンセラーさんのメールマガジンを読んでいた時、この単発の絵画コースにご趣味で参加しているという記事を読み、自分も参加してみたい! と思いました。
プライベートでも仲良くしていただいているその方と一緒に、今まで2回の異なるコースに参加しています。

私の初めての参加コースは、【パレットナイフで描く抽象画】でした。
学校でも習ったことのなかったパレットナイフを用いての作画、さらに抽象画なんて描いたこともなかった私の初作品はまぁまぁの仕上がりでしたが、新しい技法を使って描いた自分だけの絵はいい経験と記念の作品になりました。

そして先週末は、満月(Vollmond)をモチーフにした回に参加してきました。

満月を描いている時の様子紙皿を使って円を描きました

「ArtNight」とは?

こちらの「ArtNight」という絵画コースは2016年からドイツ国内から始まり、現在はオーストリアと2か国で開催されています。同時にオンラインコースも開催もされています。開催都市はこの2か国で大小合わせ59都市で行われており、開催地では月に合計800コースも催されています。
ホームページでは、都市名別に開催地を探すことができますのでご興味のある方はチェックしてみてください。
オフラインコースの開催場所は、町のバーやカフェ、ホテルのエントランスロビーなどの心地よいスペースにて、静かで落ち着いた環境で絵を描くことができます。また多くの開催場所では飲食ができる施設で行われるため、絵を描きつつ好きなドリンクを飲みながらなど、自由にアートを楽しむことができます。
先週末の会場は、とあるホテルのラウンジスペースでの開催でした。写真に矢印を描いた部分で12人ほどの参加者が絵を描きました。

先週末のコースの会場風景ホテルのラウンジスペースにて

オフラインコースの参加者は手ぶらで会場に訪れ (※オンラインコースは材料は自前で用意)、既に用意されたアクリル絵の具、筆(数種)、キャンバス、筆を洗うための水入り容器、エプロン(※場合によっては、コースごとに必要な絵画グッズ 例:パレットナイフなど)を会場で借りられます。
自分の作品を描いたキャンバスは、もちろん持ち帰ります。1回のコースは2.5時間です。

コースで使用する画材などすべて主催者側が用意持参不要

どの絵画コースにも描くモチーフやテーマが決まっており、またそのコースで学ぶことができる絵画技法もそれぞれ異なります。
コース自体は基本的にドイツ語で行われますが、英語で教えてくれる先生もいます。事前にHPで先生が使用する言語は確認が可能です。ただし、言語が分からなくても絵を描くことは万国共通ですし、周りには他の参加者さんが横並び・向かい合って座りますので、何をしているかは見て・聴いて確認することができます。
先生に質問がある場合、自由に質問ができますし、先生が時に「こうした方がもっと良くなるかもね」とアドバイスをくれたりもします。

このコースには進行上の都合で、都度何をするかの説明がありますが、今はこれをせねばいけない、というルールはありませんので、自由に描きたいものを描くことができます。
個人的に、参加者さん達の独自のアイデアや感性を見て参考にしたり、勉強になったりする点が面白いと感じています。
コースの最後に、参加者全員の作品を一カ所に並べてみて、希望者はその作品を写真に撮ることができます。

なおオフラインコースでは、描き終わった後の画材の後片づけは全て先生がやってくれますので、自分の作品を描き終わったら即帰宅できる点も嬉しいポイントです。

この日の作品を大公開!もっと上手く描けるように練習します

秋は芸術の秋、と日本ではよく言われますがこのコースは年中開催されていますので興味のあるモチーフや学びたい絵画技法などがあれば、一度参加されてみてはいかがでしょうか。

■ArtNight

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