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ミラノには、クリスマスや新しい年を迎えるための料理があります。今回は、大晦日に食べる金運料理や1月6日まで食べるスイーツなどをご紹介します。ホリデーシーズンにミラノに行ったらぜひ食べてみてください。
北イタリアでは、コインに似た形の「レンズ豆」を食べると翌年金運に恵まれるという言い伝えがあり大晦日には欠かせない料理の一つです。
レンズ豆は、前日から水につけて調理します。野菜と一緒に煮込み、コテキーノと呼ばれる大きなポークソーセージと一緒にいただきます。
年末が近づくと、ミラノ食料品店に調理済みのコテキーノが並びます。大きなサラミに似たコテキーノは、大きめの食べ応えのあるポークミンチとアクセントにスパイスがたっぷり使用されています。ペアリングには赤ワインの「ランブルスコ」がオススメです。
冬の時期は、体が温まるスープパスタを家庭でいただきます。
「Tagliatelle coi fegatini(タリアテッレ・コイ・フェガディニ)」は、チキンブロースに卵のパスタ「タリアッテレ」、そしてチキンレバーを添えます。クリスマスや大晦日など家族や友人と集まる時のプリモ(ファーストコース)として楽しみます。茹でたレバーがさっぱりしているので白ワイン「ソアーヴェ」などの飲みやすいワインが最適です。
クリスマスや元旦など家族や友人と大勢で集まる時に、ファラオーナ(ホロホロ鳥)と呼ばれる鳥の丸焼きをいただきます。
「Faraona ripiena al forno(ファラオーナ・リピエナ・アル・フォルノ)」は、特にクリスマスランチメニューの定番料理です。
家庭によってレシピは異なりますが、パン、 プロシュート(生ハム)、すりおろしたレモンの皮、チーズなど詰めアクセントにナツメグを加えてスパイスを効かせます。オーブンで数時間焼き上げ、外はパリッと中はふんわりやわらかく仕上げます。
ペアリングには、特別な日にぴったり高級赤ワイン「アマローネ」がオススメです。
イタリアの伝統クリスマスお菓子に「パネットーネ」があります。12月になるとベーカーリーショップやスーパーで多くのパネットーネが並びます。
ミラノ発祥のパネットーネはドーム型をした、「菓子パン」と「ケーキ」がクロスした味わいです。オレンジピールとレーズンが入っていて、しっとり甘く香ばしい香りも漂う美味しさが魅力です。
トローネとはイタリアのヌガーで、ミラノではクリスマスの時期に楽しむお菓子です。
イタリアには、やわらかいものや固いものがあり地域によって異なります。
伝統的なものは、ハチミツや卵白、砂糖、アーモンドなどが入っています。アレンジされたものは、ピスタチオやドライフルーツ、チョコレートなど多くのフレーバーがあるので好みの味を探してください。
イタリアには、季節を感じられる特別な料理が各地にあります。トローネやパネットーネは、日持ちもするのでお土産にも最適です。
ミラノの冬限定料理は、お肉料理が多く日本の家庭でも作れるのでぜひお試しください。レンズ豆を見つけたら、皆様も大晦日に縁起物を食べて良い新年を迎えてください。