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ここ10数年でスペインのあちこちにオープンし、すっかり飲食シーンに根づいたグルメ市場(ガストロノミー・マーケットとも言われます。スペイン語ではmercado gastronómicoやgastromercado)。食料品が売られている市場ではなく、複数の飲食店が集まった、いわばフードコート的な施設です。フードコート的と言っても日本の大型ショッピングセンターにあるファミリー仕様な雰囲気はなく、おしゃれな大人のフードコートをイメージしてください。
2009年にマドリードのサン・ミゲル市場がグルメ市場としてリニューアルオープンしたのが走りだったような気がします。
今ではバレンシアにもいくつかのグルメ市場がありますが、今回ご紹介するのは海に近い地区にある「メルカデール・カバニャル(Mercader Cabanyal)」です。
使用している建物は、もともとは20世紀初頭に建てられた木樽の工場でした。その廃墟をグルメ市場に改築し、昨年5月末にオープン。ちょっとレトロな雰囲気も漂わせた大人の社交場へ変身を遂げました。ホームページを開くと昔の写真がいろいろ出てきて興味深いです。
現時点では8つのお店が営業していて、さまざまなタパスやハンバーガー(バレンシアの人気店!!)、ピザ、ボカディージョ(スペイン版バゲットサンド)、熟成肉などを楽しむことができます。しっかり食事をする以外に、近くで食事をする前に何か軽くつまみながら1杯やったり、食後酒に利用する手も。フードコートのように好きなお店で食べ物や飲み物を買い、テーブル席に持って行って食べるシステムです。
場所は、スペイン国鉄Renfeの近郊線のValencia Cabanyal駅のすぐ横。地下鉄とトラムのMarítim Serrería駅からは徒歩10分で、ほかには市バスも近くを通っています(31番、32番、81番、98番、99番)。カバニャル地区に食事に行ったり、海に行く際にでも立ち寄ってみてくださいね。