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ドイツの大晦日と年明けの様子

ヘニングウェイ

ヘニングウェイ

ドイツ特派員

更新日
2024年1月8日
公開日
2024年1月8日
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新年あけましておめでとうございます。前回はドイツの年末の様子をお届けしましたので、今回はドイツの大晦日の様子と年明けの様子をお届けしたいと思います。

大晦日は誰と、どう過ごす?

日本の年末・年始は実家で家族と過ごす方が多いのではないでしょうか。
さて、それではドイツではどうでしょうか。

ドイツでは、家族と過ごす時間がクリスマスであることが多く、大晦日に友人たちと一緒に新年を祝う人が多いと聞いています。私たちも、渡独後は毎年友人を招いて新年を祝っています。人それぞれかとは思いますが、少し文化が違うなぁと感じる点です。

また、大晦日は前回ご紹介した音の鳴る花火(Böller)が昼過ぎからところどころで打ち上げられている音が聞こえてきます。
これが、年を越して深夜まで聞こえ続ける日となります。
犬や猫などの動物を飼っている方は、動物がこの大きな音に怯えてしまう可能性がありますので、散歩などは明るいうちに早めに済ませておくのがおすすめです。
暗くなると、そこら中で花火大会が始まりますので……

わが家のラクレット器具

さて、2023年の大晦日は友人たちと夜ご飯を一緒に食べ、カウントダウンをしました。去年最後に食べたのは、以前にもご紹介したラクレット(Raclette)です。
今回は器具の写真と、料理の写真を一緒に添えます。

こちらがわが家のラクレット器具です。この鉄板の上で、グリルしたいものを焼くこともできます。例えば、お肉やエビ、焼き鳥などを焼くなど……ただ、わが家では今のところパンをトーストするくらいしか鉄板機能は使用していません。

ミニフライパンと具材を混ぜるための木べら

1人最低ひとつ使用するミニフライパン(写真参照)で、自分の焼きたい食材を焼きます。
そして食材に十分に火が通ったら最後に専用のラクレットチーズをのせて、下の段にミニフライパンを移動させ、上下の電熱線の熱でチーズを溶けさせて、バゲットやジャガイモにチーズのせ具材をかけ、いただきます。

チーズが溶けてきた様子
できあがったチーズをジャガイモ&バゲットにかける

そろそろ年越しのカウントダウンまであと少し、となると花火の打ちあがる音も大分頻繁になってきます。
私の住む町ではフランクフルトの花火の様子が遠くから見えるので、友人たちと外に出てカウントダウンの瞬間を見ることにしました。すさまじい量の打ち上げ花火の音と煙が充満します。
スパークリングワインで乾杯して新年を祝う人たちの姿も。

カウントダウン後のフランクフルトの様子

写真はカウントダウン後、すぐのフランクフルトの様子です。あまりの花火の多さに空が赤色っぽく染まっています。この様子を眺めている私たちの周りでも、他の人たちが打ち上げ花火やねずみ花火を楽しんでいるので、念のため周囲の状況に気をつけながら見ています。
といいますのも、この大晦日~年明けの花火の事故も多いからです。
不慮の事故で大けがをする人がいるのも事実なのです……

ドイツの元旦の光景

新年を迎えてから無事に帰路につき、自宅でぐっすり眠った後外に出て散歩をしてみると驚く光景が広がっています。
それは、昨日までの花火の残骸が放置されていることです! 道端に設置されたゴミ箱に使用したごみを捨てる人もいますが、打ち上げ花火を打ち上げた場所にそのまま放置する人も普通にいます。写真は、道の真ん中で打ち上げられた花火の残骸です。2023年も同じタイプの花火が残されていたので、同じ人が打ち上げていると想像しています。さて、この花火の残骸はどうなるのか。

1月2日花火を回収してくれる清掃業者の人

基本的に清掃会社の人が担当エリアをご覧のように、1月2日以降に片づけている様子を町で見かけるかと思います。
なかにはボランティアで清掃活動をする人々や団体の様子もニュースで取り上げられていました。
お仕事で拾ってくれる人がいるとはいても、ごみは持ち帰るまたは道端に設置されているゴミ箱にちゃんと捨ててほしい、という気持ちになります。

正月三が日というのは無いドイツ

日本ではお正月の三が日はお休みが基本ですが、ドイツではその習慣はありません。
なのでドイツ社会は、1月2日から通常営業がスタートします。新年早々買い物をすることができるのはありがたいですが、日本人の感覚からすると新年明けてからはもう少しゆっくりしたいなぁ……という人が多いのではないでしょうか。

ゴミ収集カレンダークリスマスツリー回収日

また前回触れましたクリスマスツリーの回収が新年から各地で開始されていきます。
私の住んでいる町から配られるゴミ回収日のカレンダーにかわいらしい記載(写真参照)がありました。
クリスマスツリーの回収日の部分に、分かりやすくツリーのイラストが描かれていました。
2023年のわが家のクリスマスツリーとのお別れは、あと1週間ちょっとのようです。

クリスマスが終わった後のドイツの次のシーズンイベントとは?

スーパーカーニバルグッズの売り場

クリスマスが終わっても、一部の都市部では1月の初旬位まで「クリスマスマーケット」が開かれている場所があります。先日、隣町のヴィースバーデン(Wiesbaden)に訪れたところ、まだ小規模ではありますがクリスマスマーケットが残っていました。町中のイルミネーションもまだ取り外されてはいません。
ただ、もうそろそろそれも片づけられていく時期に差し掛かってきます。

それでは、次にドイツの人たちが楽しみにするイベントは何でしょうか?

クリスマスほどみんなが祝うイベントではないようですが、主に西側に住むドイツの人たちは「カーニバル(Karneval / Fasching / Fastnacht)」を待ち遠しく思っています。
近所のスーパーに立ち寄ったところ、もうカーニバルの仮装グッズがご覧の通り派手に売られていました。

私自身、2020年2月にドイツ西側に位置するデュッセルドルフ(Düsseldorf)のカーニバルに仮装して参加しましたが、すごく楽しくてまた参加したいなと思っています。期間中は毎日仮装している人々を電車内で目にする光景でした。
現在私が住むフランクフルトでもカーニバルがありますが、この辺りで有名なのは近隣都市マインツ(Mainz)のカーニバルがより有名ですので、今年はそちらに訪れてみたいと思っています

以上、ドイツの年始の様子をお届けしました。
気がつけばもう2024年を迎えていたという感覚です。そんな感覚で2025年を迎えていくのでしょうか。
新年1週間目までは、町で出会った人達やご近所さんと「新年あけましておめでとう!Frohes Neues (Jahr)! 」と言い挨拶をしました。
来週からはもう新年ムードが無くなっていくかと思います。また1年の始まりです。
本年も内容の濃い1年にしていきたいと思います。

2024年も読者の皆様にとって充実した年になりますように!

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