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ミラノのガイドブックに掲載されている定番スポットを楽しんだあとは、ミラノのミステリースポットに足を運んでみませんか? ミラノの謎と伝説のあるエリアに驚くような景色があります。ここでは、ガイドブックでは見かけないミラノにあるミステリースポットをご紹介します。
ミラノの街を守る守護聖人を祀る「サンタンブロージョ教会(Basilica di Sant'Ambrogio)」に伝説のストーリーがあります。
サンタンブロージョ教会は、レンガ作りのロマネスク建築で美しいアーチの外観が特徴です。その教会の外に、ローマ時代からの歴史ある「悪魔の柱」が立っています。
伝説によると「悪魔の柱」にはふたつの穴があり、この場所で聖アンブローズと格闘した悪魔が角を刺してできたと言われています。さらに、穴からは硫黄の刺激的な匂いが漂い、耳を近づけると地獄の音が聞こえるといい伝えられています。
一方で、ふたつの角の跡を指で触ると幸運が運ばれてくるともいわれています。
サンタンブロージョ教会へ行ったら、ぜひ試してみてください。
ミラノ市内にあるユニクロから一歩路地を入った場所にミラノ証券取引所があります。
その目の前にあるアッファーリ広場に、巨大な中指を上に向けた彫刻がたたずんでいます。
これは、イタリア人の現代アート、マウリツィオ・カテランの物議を醸した作品です。
彫刻は、「自由(Libertà)、憎しみ(Odio)、復讐(Vendetta)、永遠Eternità)」の頭字語をとって「L.O.V.E.」と題されています。金融界の大物、金融危機を起こす人たちに対する抗議の象徴となっているそうです。
一時的に設置されていると思われていましたが、ミラノ市の決定により広場に常設されています。
不思議なアートに見えますが、メッセージを理解するとイタリアの抱える経済問題をひも解くことができます。
街のシンボルでもあるミラノ大聖堂から歩いて5分ほどの距離に「サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会(Santuario di San Bernardino alle Ossa)」があります。
ここは、壁一面に人の骨と頭蓋骨で覆われた礼拝堂がある隠れた観光スポットです。
教会の場所は、サント・ステファノ広場にある「サント・ステファノ・マッジョーレ教会(Basilica di Santo Stefano Maggiore)」から向かって左側にあります。
サン・ベルナルディーノ・アッレ・オッサ教会の中へ入り、右側にある細い廊下を通った先に小さな礼拝堂があります。礼拝堂には、マリア像を囲むように約2000個以上の頭蓋骨や骨が壁を囲むように埋め尽くされています。
12世紀ごろ墓地のスペースがなくなり納骨堂が建てられ、戦争や病院で亡くなった人たちが安置されていると言われています。
天井にはフレスコも描かれ、小さな礼拝堂でありながら存在感の大きな印象深い空間です。
隣にあるサント・ステファノ・マッジョーレ教会(Basilica di Santo Stefano Maggiore)は、鐘楼がある美しい外観が目印です。中へ入るとステンドグラスが暖かい光を差し込む穏やかな空間となっているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ミラノの観光スポットを全て見尽くしてしまったら、ミラノの隠れた歴史と文化を深掘りしてください。ユニークなミラノの一面をミステリースポットから垣間見ることができます。ミラノ中心地から徒歩で行ける距離にあるのでおすすめの場所です。