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ホテル「ザ・ネッド」は、シティと呼ばれるロンドン金融街にある5つ星。筆者は友人のすすめでお茶しに行ったところ、とてもすてきなところでしたよ!
この建物はもともと、イギリス4大銀行のひとつとして名をはせたミッドランド銀行本店だったもの。往時の栄華を今に伝えるぜいたくな造りが、実に見ものです。
いまから100年前の1924年に着工し、竣工したのが1939年。現在では第1級保存建築に指定されているのも納得の、壮麗な建物です。
しかしミッドランド銀行はその後、1992年にHSBC(香港上海銀行)が完全買収。そのHSBCも2002年に東ロンドンのカナリ―ウォーフに本拠を移ししたため、この建物から移転しました。
それをホテルとして改築したのが、この「ザ・ネッド」。ちなみに設計を手掛けた人気建築家エドウィン・ルチエンズのニックネームがネッドだったことが、このホテル名の由来です。
このホテルは地階に7つのレストランが入っており、ヨーロピアン料理からアジア料理までバラエティ豊富。もちろんアフタヌーンティーも楽しめます。
また地下1階には、かつて銀行本店だった頃のユニークな名残りがあるのですが……。
それが、地下金庫に続くこの鉄製扉。私の身長よりはるかに高く、直径2mはありそうです。昔はこの中に、金の延べ棒をはじめとする金銀財宝が保管されていたと思うと、ちょっと興奮しますね!笑
このドアは映画「007 ゴールドフィンガー」の撮影にも使われたもの。映画ファン、ことジェームズボンドを演じたショーン・コネリーのファンにはうれしいトリビアでしょう。
なお金庫だった場所は、改装されてプライベートクラブ・メンバー専用のバーになっているそうです。
イングランド銀行や旧王立取引所はすぐ近くにあるし、セントポール大聖堂からも遠くない「ザ・ネッド」。素敵な雰囲気を味わいながら食事やアフタヌーンティーはもちろん、ちょっとお茶するのにもおすすめです!