• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【ジョージア・ボルジョミ】冬のボルジョミ中央公園へ

MAO

MAO

ジョージア特派員

更新日
2024年1月19日
公開日
2024年1月19日
AD

皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
初回の記事【ボルジョミ・ハラガウリ国立公園の観光職員がオススメする、ボルジョミの魅力】で、少しだけボルジョミ中央公園について書きましたが、先日久しぶりに公園に行ったので、その様子を秋に撮影した写真も交えながら紹介します。

【ジョージア】ボルジョミ・ハラガウリ国立公園の観光職員がオススメする、ボルジョミの魅力
|https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/3004323/

ボルジョミ中央公園とは

ボルジョミ中央公園は、町の中心地から歩いて20分ほどにある公園で、多くの観光客や住民の憩いの場として人気で、天気のいい日は多くの人でにぎわっています。

公園内では、散策のほか、有名なボルジョミウォーターの試飲が楽しめ、公園奥には子供用のアドベンチャー遊具やちょっとしたミニ遊園地、そして温泉プールも備わっています。
また間違えられる方も多いのですが、この公園はあくまでも町の市民公園で、国立公園ではありません。

前回訪れたときは秋に差し掛かるときで、まだ残暑もあり、緑の多い中央公園は避暑にもなるため、多くの人でにぎわっていましたが、先日は雪のちらつく寒い日で、観光客は少ない日でした。とはいえ、フレッシュな空気と豊かな自然に囲まれながら散策するのには、混んでいない冬も贅沢でいいなぁと筆者は思いました。

公園の入場料は、外国人は5ラリ(約275円※2024年1月現在)、ジョージア人は2ラリ(約110円)と異なる入場料になっています。クレジットカードのタッチ決済(カードの種類にもよる場合がありますが)や現金払いが可能です。

また入口から最奥の温泉までは通常歩いて1時間かかりますが、有料で車に乗ることも可能です。

ボルジョミ中央公園(BorjomiCentralPark)

住所
509აპრილისქუჩა,Borjomi
電話番号
0367229010
アクセス
ボルジョミ中心地及びバスステーションから徒歩20分
URL
https://georgia.travel/resorts/borjomi

博物館と泉がお出迎え

さて公園入って左側には、かつてのボルジョミウォーターの瓶詰め工場で、現在は小さな博物館となっており、ソ連時のボルジョミウォーターの採掘や出荷の様子、当時のボトルデザインなどが展示されています。

そして公園を真っすぐ進むと、ボルジョミウォーターを試飲できる”エカテリーナの泉”が見えてきます。この泉の名前の由来は、その昔大病を患っていたコーカサスのロシア皇帝総督の娘エカテリーナが、この水を飲んだことで治癒したという逸話からつけられました。
夏に訪れた際は大勢の観光客が試飲を求めて、この泉の周りに集まります。そのせいか、泉内部に水を汲んでくれる方がいらっしゃいますが、今は閑散期のためか誰もおらず、皆自分で飲んでいました。

ボルジョミウオーターは、1500年以上前の火山が起源の水で、人工的な汲み上げ方式ではなく、ボルジョミの町の高度差を利用し地脈の二酸化炭素の圧力で自然に地表に湧き上がります。

前述の逸話も有名ですが、ボルジョミウォーターは消化器系疾患やリューマチ、関節、末梢神経系などの慢性疾患へ効能があるといわれ、遠方からも空ボトルを持って多くの方が汲みにやってきます。
味はなんとも言えませんが(ぜひボルジョミでお確かめください!)、しかし日本でも飲泉療法という言葉がある通り、1日1杯でも飲めば、健康によさそうだなぁと思う味(良薬は口に苦し…)です。※効能には個人差があります

ちなみに筆者は、汲んできたボルジョミウォーターを用いて、ときたま自宅で足湯を楽しんでいます。

左のレンガの建物がミュージアム
当時の写真が多く展示されている
夏には観光客に水を入れてくれていた。
純粋なボルジョミウォーター

天気がよくても冬は登山靴がオススメ!温泉までの道。

泉を過ぎると、観光地でよく見かける錠前がたくさん着いた愛の橋や子供向けアウトドアパーク、どこか日本の百貨店の屋上を彷彿させるような懐かしいミニ遊園地があります。

また入口から20分ほど歩いたところの左手には滝があり、その前には火を手に持つプロメテウス像が現れます。
なぜここにプロメテウス像が? と筆者も当初は驚きましたが、プロメテウスは、ギリシャ神話で人類に火をもたらした神とされており、火山起源の水に恵まれたボルジョミであるからこそ、銅像があるのかな、と思いました。

そしてそれらすべてを過ぎると、コンクリート道であったのが、舗装されていない山道に代わり、ジョージア語、英語、ロシア語で書かれた温泉に関する看板が現れます。
この看板から、最奥の温泉までは歩いておよそ30分かかりますが、道は緩やかで散歩がてらにちょうどいい距離感です。
しかし先日行った際は、公園入口では、まったく雪は積もっていませんでしたが、温泉看板から先の山道では、路面が凍結し、緩い坂道でも登山靴でなければ非常に危険であったため、冬場は晴れていても、登山靴で来られることをおすすめします。

夏場は、緑に囲まれ、鳥の囀りや川のせせらぎを聞きながらの散歩が心地よく、温泉に向かって歩く観光客も多く見かけます。

プロメテウス像
どこか懐かしい遊園地。
温泉情報の看板。これが見えたらここから温泉まで徒歩30分ほど。
温泉までの道は、舗装されておらず登山道。

湯の花たっぷりボルジョミ温泉

最奥の温泉プールに着くと、再度入場料10ラリ(約550円)を払います。
ここでもクレジットカードによるタッチ決済や現金払いが可能です。

初回の記事でも紹介した通り、残暑が残る9月に足湯をしたときも肌寒く感じたほど、非常にぬるい温度の温泉です。
そのため、雪がちらつく寒さのなか歩き着いたときには、きっと誰もいないだろうと思っていましたが、なんと元気な地元の少年達が泳いでいました!

筆者が手をプールにつけて、”こりゃ風邪ひいちゃう!”と感じていたのを横目に、『არ ცივა!(寒くないよ!)』と楽しそうに少年は友人らと泳いでいました。

またここの温泉プールには、木造の比較的綺麗なお手洗いと脱衣所(男女それぞれ2部屋ほど)があります。

夏には、プールに入る人もいれば、足湯だけをする人、プールサイドのベンチで楽しくお喋りを楽しむ人々など、老若男女大勢の人でにぎわいます。

公園で遊んだ後は、町に繰り出そう!

中央公園でゆっくり遊んだ後は、公園前の観光通りでお買い物やカフェもおすすめです。公園前の通りの様子などは、今後紹介して行きますね。

ぜひ季節限らず、お天気のいい日は、中央公園でまったりとお散歩をしてリフレッシュしてみてはいかがですか?

公園前の広場。ここからレストランやカフェ、お土産屋さんが並ぶ。
トップへ戻る

TOP