キーワードで検索
冬になると回遊から戻って出産・繁殖をするゾウアザラシ(Elephant Seal)のコロニーのあるAño Nuevo州立公園を訪問してきました。コロニーを保護するため。12月からよく3月までは事前にガイドツアーに申込みが必要です。
2月11日現在、コロニーには約2000頭のゾウアザラシが棲息していました。
ガイドツアーは3時間弱かかります。
「Año Nuevo」とはスペイン語で「新年」という意味です。
州立公園は、カリフォルニアの太平洋岸にあり、サンフランシスコからHalf Moonbayを経由して南に90km、約1時間半のドライブです。
入口で駐車料金($10/台)を払って、Marin Education centerで受付をします。
時間になると声がかかり、1Km先のトレール入口まで移動です。
15分ほど歩くと、Staging Areaに到着です。小さな小屋があり、前には動物の骨など展示がありレンジャーの人が色いろ説明をしてくれます。
指定時刻に申込んだ人が集まると、ボランティアーの説明員(Docent)が案内してくれます。今回はErickさんでした。
いよいよガイドツアーの開始です。ここからは説明員に従って進みます。
崖の上の砂道を進むと、いまだ海岸にはだいぶあるというのに「ヴォ、ヴォ」と吠える声が聞こえてきます。丘の砂の上に何頭かのゾウアザラシが日向ぼっこをしています。オスがときどき吠えているようです。
岬の砂浜にはすごい数のゾウアザラシがいました。事前に2000頭のアザラシがいると知らされていましたが、実際に見ると圧巻です。オスが300頭、メスが1,000頭、乳幼児が900頭。
アルファ雄の周りにコロニーができていると思っていたら、そうではなくて皆が雑然と過ごしている感じです。
Docentの説明によると、メスはこちらに来て出産をし、1ヵ月授乳をします。その間何も食べず体重の1/3を失うそうです。1ヵ月を過ぎるとメスは授乳を止め海に戻り餌をとります。と同時にオスとの交尾が可能となり、11ヵ月の妊娠後翌年こちらに来て出産します。離乳した幼児たちは自分たちで泳ぎと餌取りを覚えるとのこと。
オスはアラスカ、アリューシャン列島まで回遊しますが、メスはそれよりも南の海を回遊します。
餌を採るために海底深く最大で1600mも潜るそうです。通常は数百mです。大量にある血液に酸素を蓄えているため、60分以上潜水が可能です。一方呼吸は浮上した数分で行い、再び潜水するそうです。潜水すると脈拍が低下し長時間の潜水が可能となっています。睡眠はらせん状に潜水しながらとるようです。
出産時の雄雌比率は半々だそうですが、成獣になる比率はメスの方が高いそうです。
Año Nuevo州立公園に行く公共交通機関はありません。Santa Cruzまで行って、そこからUber/Lyftなどを利用することも可能です。Marin EducationCenterは、携帯の圏外なので、戻りの乗車も予約してください。SFからUber/Liftも可能ですが、戻りも予約をお願いします。
ガイドツアーは3時間弱です。
ご依頼いただければ、ガイドツアーの予約を含めてご案内可能です。お気軽にご連絡ください。