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香港を旅する時、マカオを訪れる人はたくさんいます。移動手段は、高速フェリーか世界最長の海上橋である港珠澳大橋(HZMB)を走るバスになります。高速フェリーは近年、頻繁に値上げをしているほか、円安の影響で、平日の昼間の運行で片道175香港ドルとなります。
もし、読者の方が旅慣れていて、スケジュール的に余裕があり、お金もセーブしたいというのであれば、帰りだけ高速バスを使うことをおすすめします。帰りだけ? 行きもバスでも構いませんが、時間がかかるので相当、早起きする必要があります。フェリーなら1時間でつくのでマカオ滞在のスケジュールを後ろ倒ししなくてもよくなるからです。
一方、帰りはどうか? 基本的に香港の滞在先へ向かう人が多いので、到着時間を気にする必要性が薄れます。しかも、バス料金は65パタカ(約1250円)と高速フェリーの半額以下。小生の場合、取材でマカオに向かうときはだいたいこのパターンで、行きはフェリー、帰りはバスを使っています。そこで、今回は旅慣れている人向けのマカオから香港にバスを使って帰る一例をお伝えします。
まず路線は102Xの「港珠澳大橋邊検大楼」行きに乗車し、終点まで行きます。料金は一律6パタカ(約115円)です。終点で下車したら標識にある「邊検大楼 / 出境大堂」に向かいます。建物の中に入ると左奥にバスチケット売り場があるので購入します。
それから、手荷物検査場を通過して、税関を抜けます。道なりに歩き建物の外にでると、奥にバスが見えます。チケットを提示してバスに乗車します。バスはピストン輸送をやっているので、満席に近くなったり、定刻になったら出発します。バスを逃しても運行頻度は高いのでそれほど待つことはありません。
バスは世界最長の海上橋であるHZMBを走ります。道中、両脇は海ですし、この橋を走ることを許可されている車やバスは少ないので、もしバスの先頭に座ることができたら、結構、道中は楽しいかもしれません。出発してから35分から40分の乗車で香港側に税関に到着します。
香港側でも通常の税関手続きを行います。それが終わり建物の外に出ると、バスターミナルがあります。そこから各方面に直接行くことが可能です。または、そこから最寄りの地下鉄駅である東涌駅(Tung Chung Station)に向かい、そこから目的地へというのであればB6という路線の場所に行ってください。料金は一律9.1香港ドルで終着駅が東涌駅となります。
そして東涌駅から中環駅(Central Station)に向かうとすると、今回の帰りの費用は、マカオの102Xのバス6パタカ、橋を越えるバス65パタカ、B6のバス9.1香港ドル、東涌駅から中環駅までの地下鉄27香港ドル=約2050円です。フェリーと比べると約1500円の節約となります。
改めてお伝えしますが、このルートは、複数の公共交通機関を使うことになります。旅慣れている人、バックパッカー系の旅を経験したことがある人におすすめしたいと思います。