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ヴィッラ・レアーレ(Villa Reale)は、18世紀に建てられた王宮で、現在はミラノ近代美術館 (GAM) がある場所です。
中庭には、ブリティッシュガーデンが広がり都会の中心で自然を堪能できるオアシス。併設されているレストラン「LùBar(ルバール)」は、ミラノ住民のトレンディスポットで週末は朝から多くの人が訪れます。
食と芸術、自然が楽しめる「ヴィッラ・レアーレ」をご紹介します。
ヴィッラ・レアーレは、ミラノ大聖堂から徒歩20分、地下鉄ではミラノ大聖堂駅から2つ目のパレストロ駅にあります。
市民の憩いの場でもある公園「インドロ・モンタネッリ庭園」の目の前にあり、街の中心地でありながら自然豊かなエリアです。
かつて王族の邸宅だった「ヴィッラ・レアーレ」は、ミラノで生まれたルドヴィコ・バルビアーノ・ディ・ベルジョイオーゾ伯爵(Ludovico Barbiano di Belgiojoso)の依頼により1790年から1796年にかけて建てられました。
彼の死後、邸宅は政府が購入し、ナポレオン時代にはナポレオンの親族が住居として利用していた歴史ある王宮です。
建築は、オーストリアのウィーン出身レオナルド・ポラックが手掛けたネオクラシック建築。神話の彫像や装飾など魅力を備えた外観です。
庭園には、小さな池や橋、季節の植物が華やかに彩る空間で、アヒルが日向ぼっこをしている姿を見かけることも。
ヴィッラ・レアーレの庭園は、無料で開放しているので、美術館へ入場しなくても外から王宮を眺めることができます。
ヴィラ・レアーレの馬車乗り場があった場所にレストランがあります。
美術館に行かなくても朝8時からオープンしているので、朝食やランチ、ディナーなどさまざまなシーンで利用するのにオススメです。
店内は、錬鉄製の家具や光を差し込む大きな窓、大理石の柱、植物に囲まれたくつろぎのスペース。
朝食には、ミラノの定番「ブリオッシュ(クロワッサン)」とカプチーノ。ブリオッシュには、ピスタチオクリームやカスタードクリーム、ヌッテラなどのフレーバーがたっぷりフィリングされています。
料理は、シチリア出身のシェフが地中海の食材をメインにパスタやシーフード、オープンサンドウィッチなど提供。
エントランスでは、LùBarオリジナル商品を販売。
パスタやオリーブ、ジャム、ハーブティーなど食材のほか、お店のロゴが入ったアパレル商品や雑貨、ジュエリーもありお土産にピッタリです。
週末は、朝から満席になることがあるので公式サイトで予約を忘れずに。予約する際は、18世紀のお部屋をセレクトしてノスタルジックな空間で食事を堪能してください。
近代美術館(GAM)は、18世紀中頃から20世紀初頭にかけての作品を集めた美術館。
1番の見どころは、2022年7月7日以来展示されているジュゼッペ・ペリッツァ・ダ・ヴォルペードの第四階級 (Il Quarto Stato)。3つのフロアに分かれゴッホやピカソ、マティス、ゴーギャン、セザンヌが傑出しています。
館内の豪華なシャンデリアや天井に描かれたミラノ出身の画家アンドレア・アッピアーニのフレスコ画も見逃せません。
ミラノでは、実業家から寄付された美術品を展示する美術館や小さなギャラリーが多く点在していてGAMもそのひとつ。
GAMには、実業家グラッシ氏の親族がミラノ市に贈呈したコレクションを展示しています。
タバコやコットンを輸入していたグラッシ氏は、主にエジプトや中東へビジネスで訪問していたことから、ヨーロッパから中東、アジアまで幅広くコレクションがあります。
ヴィラ・レアーレの庭園には、遊具エリアもあるので子連れ旅行にもおすすめのスポットです。美術館の3階にある窓からは、中庭を見渡すことができ王宮に住む人たちが堪能した景色を眺めることができます。
ミラノの街中にある歴史あるオアシスで、美食とアート、緑豊かなガーデンを楽しみましょう。