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観光地としても人気の香港。香港といえば100万ドルの夜景を想像する人も多いですが、夜景以外にもグルメや寺院、マーケットなど見どころにあふれています。そこで今回は、ガイドブックに必ず掲載されているビクトリア・ピークの夜景を含め、地元の人がおすすめする町歩きスポットをご紹介。香港在住歴20年の友人に案内してもらった、ディープな香港をお届けします。
地元の人でにぎわう、ワゴン式飲茶の「六安居」。エレベーターの扉を開けた瞬間、常連客の熱気に圧倒されてしまうほど人気のお店です。どの時間帯も混み合っているので、入店したらまず店員に人数を伝えましょう。ほぼ100%相席となりますが、ローカル店ならではのガヤガヤした雰囲気が楽しめます。
店内を点心のワゴンが行き交っているので、気になるものがあったらこちらから声をかけて注文。何を選んだかは、お店の人が注文票にチェックしてくれるので安心です。中身がわからなければ蓋をとって見せてくれるので、指をさしてオーダーします。
ワゴンには、ウズラの卵や鶏肉がたっぷり入った具だくさんの饅頭や、プリップリのエビが入った蒸し餃子などがズラリ。種類が豊富で、見ているだけでもワクワク心が躍ります。どのメニューも人気で、ワゴンが厨房から出てくるとすぐに売り切れてしまうので、食べたいものがあったらどんどん声をかけてみてください。
「六安居」を出て道を進むと、Shing Wong street. Hollywood Road 沿いのいたるところに大きな木の根を見ることができます。背丈の何倍もの大きさの根が壁を覆っており圧巻。まっすぐ上へ上へと伸びる姿は、生命力の強さを感じます。
メインの通りは、移動に便利な香港トラムやタクシーがたくさん走っています。交通系ICカード「オクトパス」を利用するとスムーズに乗り降りすることができるので、空港や一部MTRの駅で購入しておくと便利。コンビニは、チャージはできますが購入できないので要注意です。一歩路地に入れば所狭しと露店が並んでおり、中国チェスや将棋を楽しむ人々の姿を見ることができます。
Hollywood Road 沿いにある仏教寺院「文武廟」や、香港ならではの薄い壁の建物などを見ながら歩くのもおすすめ。壁の薄い建物は実用性はありませんが、風水的な視点から、ある方位に向けて壁をつくり氣の流れを変えているそうです。
ランチの時間に訪れたのは、グルメな人々が集う「ホンジョッコ(Honjokko)」。絶品の握り寿司と、魚料理が楽しめます。今回は、スタッフにいちばんのおすすめを聞き、握りと10種類のお刺身セットを注文しました。
「握りは日本で食べた方がおいしいのでは⁉︎」と思っていましたが、ひと口食べた瞬間、その思いは吹き飛びました。紫蘇や柚子、ワサビが鮮魚の味わいを引き立て、口の中で広がります。マリネは弾力があり、ギュっと引き締まった魚の食感と、ごま油の風味が鼻を抜ける感覚が絶妙に絡み合い思わず笑顔に。
料理を出すタイミングや、お茶のおかわりなどスタッフの気配りも細やかで、ゆったりと過ごせます。席はすぐに満席になってしまうので、事前予約がおすすめです。
1991年にリニューアルし、ショッピングモールとして生まれ変わったウェスタンマーケット。雑貨屋やカフェ、生地店が軒を連ねます。綿やウール、サテンなど、お店ごとに取り扱う商品が変わるのでハシゴするのもワクワクします。日本ではなかなかお目にかかれない生地が並ぶので、香港土産を選ぶのもおすすめ。裁縫好きにはたまらない空間となっています。
マーケットから出たら、再び町歩きをスタート。本格スパイスを楽しみたいなら、1912年創業の老舗のスパイス専門店「源興香料公司」に立ち寄ってみてください。一歩足を踏み入れた瞬間、ふわりとスパイシーな香りに包まれます。
香港在住の方にも人気で、常連客が足繁く通う隠れた名店。店に入ると、看板猫が出迎えてくれます。スパイスは必要な分だけ量り売りで購入することができますが、麻婆豆腐や火鍋用にセットになっているものもあるので便利です。
日が暮れたらぜひ足を運びたいのがヴィクトリア ピークにある、ライオンズパビリオン。太平山獅子亭と書かれており、入口の両サイドには獅子がたたずんでいます。
100万ドルの夜景を見るため、ヴィクトリアピークのランドマーク「ピーク・タワー」の展望台「スカイテラス428」を訪れる人も多いかと思いますが、山頂駅から徒歩3分の場所にある「太平山獅子亭展望台」からの眺めも絶景です。
「太平山獅子亭展望台」は、1997年に「ピーク・タワー」ができるまで、メインの展望台としてにぎわっていた場所。今も変わらず、見事な眺めを見ることができます。この展望台は無料で楽しむことができるので、ゆっくりと香港の景色を満喫してください。
※すべて掲載許可をいただいています。