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香港映画は日本人に長い間親しまれていますが、香港最大の映画の祭典である「第48回香港国際映画祭(HKIFF)」が3月28日に開幕します。新型コロナウイルスの影響もあり2024年は久々のフル開催となります。今年は名女優の林嘉欣(カリーナ・ラム)がアンバサダーに就任し香港映画を盛り上げます。
HKIFFの中で、世界初、アジア初などいろいろな”初めて"公開される作品がありますが、「ワールドプレミア」のひとつが香港映画の『我談的那場恋愛(Love Lies)』というラブコメディです。夫を亡くした女医が出会い系アプリでフランス人エンジニアと出会うが、ネット詐欺で大金を失う……。主演はラブコメを演じると彼女の右に出るものはいない呉君如(サンドラ・ン)です。ロケ地に札幌が登場し、香港のトラムではなく札幌のトラム。つまり路面電車が登場したり街並みなども観ることができます。
映画祭では日本人を含めいろいろな映画監督に毎年フォーカスしているのですが、今年は陳果(フルーツ・チャン)を特集します。上映される映画は10本で「香港返還3部作」の第1作目で香港のアカデミー賞である金像奨で最優秀作品賞を受賞した『香港製造(Made in Hong Kong / メイド・イン・ホンコン)』、阿部力が主演した『人民公廁(Public Toilet / トイレ、どこですか?)』、娼婦三部作の最後で『三夫(Three Husbands / 三人の夫)』は主演のクロエ・マーヤンで金像奨で主演女優賞を獲得した作品。中華圏にある人魚の伝説を絡めながら香港の社会を風刺した映画です。フルーツ・チャン監督好きには見逃せないラインナップになっています。
映画祭なので、ハリウッド映画、日本映画、フランス映画などたくさんの映画が上映されます。チケットは55~150香港ドルで、インターネットで購入できるので、日本で購入して香港で鑑賞するのもアリです。