キーワードで検索
皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
ジョージアも徐々に暖かい日が続き、本格的に春を感じる季節になりました。
トレッキングシーズンが始まるこれからの季節に向けて、少しずつ、ここボルジョミハラガウリ国立公園(Borjomi-Kharagauli National Park)のハイキングコースを紹介していきます。
今回は、各ルートのご紹介をする前にボルジョミハラガウリ国立公園へのハイキングの基礎情報を紹介します。
タイトルにも書いたように、ボルジョミ・ハラガウリ国立公園はジョージアで最も古い国立公園になります。国立公園に正式登録されたのは、ソ連崩壊後の1995年と最近ですが、自然保護区として自然環境保護が始められたのは、1935年となります。 その細かな経緯については、初回の記事でも紹介しているので、ご覧ください。
1862年からボルジョミエリアを支配していたロシア帝国の総督が、ボルジョミの自然の美しさに感銘を受け、また大病を患っていた総督の娘がボルジョミの水で治ったという話から、彼がここの自然をしっかり守ろうと決めたことが始まりです。
またよく勤務していると、「”ハラガウリ”って何ですか?」と聞かれますが、ハラガウリはボルジョミに隣接する町の名前で、公園がボルジョミからまたがって位置しており、ボルジョミ(Borjomi)やハラガウリ(Kharagauli)の他、アハルチヘ(Akhaltsikhe)、アディゲニ(Adigeni)、ハシュリ (Khashuri)バグダティ(Baghdati)の合計6つの地区を含んでいる大きな公園です。その内、国立公園の管理局は、ボルジョミと、ハラガウリにあります。
その総面積は約850㎢にも及び、大阪市の面積が約223㎢なので、およそ4倍の大きい公園で、その大きさはジョージアの国土の約1.5%にも及び、ジョージアで一番大きい国立公園です。
【ジョージア】ボルジョミ・ハラガウリ国立公園の観光職員がオススメする、ボルジョミの魅力|https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/3004323/85
ボルジョミ・ハラガウリ国立公園のトレッキングルートは、1Dayまたは、ルートを組み合わせて数日間のハイキングが可能です。公園内の標高は400~2642mまでで、公園内の道には標識があるので、管理局で申告し登録した登山ルートの標識に沿って歩いてください。
トレッキングルートは、20ルートあり、管理局裏から行ける唯一のコースである⑦”Information Trail”といわれる、いちばん簡単なコース以外は、すべて管理局で入山届が必要になります。尚、冬(5月まで)は閉山する関係から、5コースのみ空いています。時期はその年の気温や気候により変動します。詳しくは管理局で必ず説明を受けてくださいね。
ルート沿いには観光客用の山小屋、ピクニックスポット、焚き火をするための場所や小さな教会があったりもします。 宿泊を伴う登山の場合は山小屋(Shelter)かテント泊になりますが、基本的に野生動物が多いことやゴミ処理の点からテント泊は推奨していません。しかしながらテントを持参されている場合などは、山小屋のすぐ近くなどでしたら、行うことが可能です。ルートの途中や、山小屋から離れた場所でのテント泊はできません。
山小屋での宿泊は20ラリ、テント泊の場合は5ラリを入山届を提出する際に、管理局に支払います。(*現金のみ)
山小屋には木造の二段ベットのみがあり、寝袋やインフレーターマット(キャンプマット)、温かいものが食べたい場合はガスバーナーなど、必要なものはご自身で持参ください。
国立公園にてギアや靴(スノーシュー含む)の貸出は一切行っていません。
またよく不意にボルジョミに来られた方が、ボルジョミで登山ギアや靴等を買える場所は無いかと尋ねられることがありますが、ボルジョミは非常に小さな町でして、それらを販売しているお店もありません。
そのため、ジョージア内でしたら、トビリシなどの大きな町で購入される事をおすすめします。
入山届の際には、パスポートもしくは、ジョージア在住の場合は住民カードなど身分証明書が必要となります。
これは入山後の安全管理、入山者の把握のために必ず必要となりますので持参ください。
またジョージアにいる間に使える電話番号(Whatsupp含め)などがあれば、それも記入いただきます。緊急連絡の際に大切な情報になります。(※無ければメールアドレスでも構いません。)
ジョージアの緊急通報番号は"112"となります。何かトレッキング中の緊急時のために覚えておきましょう。
公園内は、公園入口付近はまだ電波が届きますが、奥深くになるともちろん電波が届かなくなります。
そのため、オフライン時でも参照できる地図アプリ(MAPS.MEやMAPY.CZ、Google.map等)をダウンロードし、オフライン時利用ができるようにして行きましょう。
管理局には、Wi-Fiはありません。Wi-Fi下でのダウンロードが必要な方は、事前にホテルなどで、アプリのダウンロードをして行きましょう。
また食べ物などは、近くのスーパーで購入することができます。
徒歩20分の場所に大きめのスーパーがあり、そこで購入するか、入口のある方に徒歩5分ほど歩くと小さなスーパーがあり、パンやハム、水などの飲み物の購入が可能です。また日本の大手食品企業の欧州支社が作っている日本風インスタントラーメン(醤油味、味噌味、チキン味等)も売っており、それらは日本のインスタントラーメンとほぼ同じ味をしており(日本企業故なのか)、筆者は大好きです。
ジョージア人とトレッキングに行くと、ジョージアチーズやパンを持参する方もいれば、このインスタント麺を持ってくる方も多いです。
管理局の入山届対応を行うスタッフは英語、ロシア語、ジョージア語、ドイツ語(筆者)が可能です。
もし分からないことや不明点、またオススメのコースや訪問の時期に楽しめる高山植物の情報など、トレッキングをより楽しめる情報をたくさん教えてくれます!
また彼らは長年働く経験のあるスタッフなので、悪天候時や冬の季節の登山は、彼らのアドバイスに従いましょう。
これからの登山シーズン、さまざまな高山植物や美しい景色が楽しめます。
ぜひ、ボルジョミでのんびりとトレッキングを楽しみませんか?