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飲茶は香港の伝統的な食文化です。観光客にも人気がある料理です。ただ、ワゴン乗せて料理を運ぶのは需要予測を間違った場合、廃棄処分になるので利益の面から考えると無駄が多いので、今はテーブルにある注文票からオーダーするのが基本です。そう、ワゴン式のスタイルの店は一種の「天然記念物」的な存在でした。
そんななか、上環(Sheung Wan)にある「蓮香楼」は1889年に広州で発祥した歴史あるワゴン式の店でしたが、いろいろな理由から閉鎖されていました。観光客にも人気にあるみせでしたが、うれしいことに新しいオーナーを迎えて復活しました。ということで、同店に行ってきました。
同じ店舗による再開で居ぬき物件ですから、基本のレイアウトは変わっていません。また、入口にはテイクアウトのエリアを設け、ミルクティーやレモンティーなどをベースに各種ソフトドリンク(30香港ドル~)を提供しています。ただ、復活にあたり内装を変えたことで、閉鎖前よりかなりこぎれいになりました。
値段は、25、30、35、38、42香港ドルの5種類です。メニュー表には、この料理が何ドルなのかはわかりやすく掲載されています。例えば、鮮猪潤焼売(35香港ドル)、蟹籽焼売皇(同)、順徳鯪魚球(30香港ドル)などでした。あとは、テーブルの近くにワゴンを押してやってくる従業員がいるので、その人にこれをくださいといえば料理がもらえます。
また、16時以降は、通常の中華レストランとなります。ちなみに筆者は麻婆滑豆腐(98香港ドル)を注文しました。
気になる味ですが、以前働いていた従業員を再雇用しただけあって味は、昔とほぼ同じでした。なつかしさまでこみ上げてきました。
ほかにも、同店で使う食器類なども売られているので、ローカルスタイルの飲茶の店全体を楽しんでください。