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モントリオールからボンジュ~ル!
皆さんこんにちは。モントリオール在住、カナダ特派員のNAMIです。
本日ご紹介するのは、ローレンシャン高原の南側に位置し、モントリオールから車で1時間、Mirabel(ミラベル)というところにある、はちみち農園「Inter Miel(インター・ミエル)」です。
ミラベルというと、真っ先に思い浮かべるのが「ミラベル国際空港」。
モントリオールに住んでいない方にはなじみのない空港かもしれません。
こちらの空港は、モントリオール市街地から北西35km、モントリオール・トルドー国際空港から47km北西の距離に位置する空港で、現在は貨物便及びチャーター機専用の国際空港として利用されています。
現在モントリオールの玄関口として使われているモントリオール・トルドー空港にかわるようにと、1976年のモントリオールオリンピック開催に合わせて急ピッチで建設され、1975年に開港しました。
ヨーロッパ方面の国際線の主要空港として機能していましたが、長距離を飛ぶことの出来る機種の就航で大西洋路線の飛行機の給油の必要がなくなったことと、モントリオール市街から遠いという理由で、2004年10月より貨物便及びチャーター機のみの利用になりました。
こちらの空港は、2004年に公開したトムハンクスの映画『ターミナル』で、主人公が長らく住んだニューヨークにあるジョン・F・ケネディ国際空港を後にし、ニューヨーク市街へ向かう場面で空港ターミナルから出たカットが撮影された空港です。
インター・ミエルは、フランス北部にあるピカルディ地方出身のヴィヴィアンとクリスチャン・マックル夫妻が1976 年にセント・ポール大聖堂にある小さな農場を取得したことからその歴史は始まります。
夫婦は時間をかけてこの農場をはちみつ農園に変え、当時100個ほどしかなかったみつばちの巣箱は、現在では約5000個にもなり、木の幹に14000個のタップ(蛇口)を備えたメープルの樹液が採れる林と、600本のリンゴの木がある果樹園を運営する大規模な農場になっています。
1980年代に入り、ミツバチのすばらしい世界を紹介することを決意し、小さなはちみつ農園を開きました。
1990年代からは、農場で採れるはちみつの他に、はちみつ酒、メープルブランデー、アップルアイスサイダーなどの生産も始めました。
このはちみつ農園はオープン以来、1年中訪問者に門戸を開き、同時に製品を多様化することで成長を続けています。
※カナダで有名なアイスワインはぶどうのお酒、アップルアイスサイダーはりんごのお酒
インター・ミエルは製品の品質と多様性だけでなく、教育的要素でも州内およびアメリカ全土で認められており、観光客や学生が農場などに足を運び、学ぶことのできる「アグロツーリズム」というプログラムの一環で、州内の学校から15000人の学生を含む、毎年100,000人以上の訪問者を迎えています。
こちらのはちみつ農園では、ミツバチの説明やはちみつ製品についての説明を聞くことができる90分間のガイドツアー(英語またはフランス語)に参加することができます。
ガイドツアーは季節によって曜日がかわりますので、訪問される際は、下のインフォーメーション欄、またはウェブサイトを確認してから行ってくださいね。
90分間のガイドツアーの内容は以下のとおりです。
・はちみつ農園の紹介
・養蜂家が巣を開ける様子を見学
・蜂蜜の抽出と蜂の巣製品のワークショップ
・はちみつ酒をつくる蒸留所の見学
・はちみつ製品やお酒の試飲
ガイドツアーは、建物を入って右にある受付兼レジで受け付けています。
ビデオを見ながら説明を聞いた後は、実際にみつばちのいる庭まで行き、巣箱を取り出すところを見せてもらえます。
みつばちの巣箱を開けるには燻煙器(くんえんき)を使い、煙を蜂に吹きかけます。
煙を吹きかけることによって一時的に蜂が大人しくなると同時に、働きバチが女王バチを守りに奥に入るので、その間に巣箱を取り出します。
ガイドツアーは終わった後は、はちみつ製品や、その他農園で採れる製品を買うことのできるブディックでお買い物タイム~!
はちみつははちみつでも、いろいろな花から採れたはちみつを購入することができます。
クローバー、アキノキリンソウ、ワイルドフラワーなど、花の蜜によって味が違うので、1つずつ購入して、食べくらべをしてもいいですね!
本日は、ローレンシャン高原の南側に位置するMirabel(ミラベル)というところにある、はちみち農園「Inter Miel(インター・ミエル」をご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
À très bientôt(また近いうちにお会いしましょう)