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東京は忘れた頃に訪れる。私にとって東京は常に新しい。そして相変わらずおいしい町です。今回は訪問先で教えてもらったアメリカNYのブルワリーと、滞在先の目と鼻の先のドイツミュンヘンのブルワリー。どちらも直輸入しているので行かずとも現地のビールが味わえる場所。梅雨も明けこれからが暑さ本番の日本ですが、おいしいビールでこの夏を乗り切りましょう!それにしても日本にいながらアメリカ&ドイツのビールを堪能できるなんてやっぱ東京はす・ご・い。
証券会社がひしめき合う日本橋兜町。東京証券取引所の脇にひっそり、歴史感いっぱいの建物の地下にアメリカNYを代表するクラフトビール、ブルックリン・ブルワリーの海外フラッグシップ店「ビー・バイ・ブルックリン」はあります。オープンの少し前に到着してしまい、建物の外でウロウロしていたら、どこからともなくせキュリティーの方が現れ、さりげなくどうしたのか訊ねてきました。事情を話したら「今日は特にビールおいしい日だからね。あと7〜8分、中の冷房効いた場所で待ってたらいいですよ」と鉢植えグリーンがたくさん置いてある玄関口を案内してくれました。
オープンと同時に階段を降りてゆくと、窓がない地下に剥き出しのコンクリートが、秘密基地的隠れ家感が漂い、暗黒の禁酒法時代を彷彿させます。これがビー・バイ・ブルックリンの第一印象でした。この日は大きなパーティーがあるので1時間くらいしかいられなかったのですが、どうにか入れてもらえました。
20mの印象的な長さのカウンター。座りたかったけど、準備があるからテーブル席へ。いろいろ試したいのであれば、フライト(choose Your own1700円)がいいと相談の上以下の3種類にしてみました。暑くて湿度も高い日だったのでトロピカル系、スッキリ系に目がいきました。最後はお米が使われているエールにしてみました。
・3ブルックリンディフェンダー(ゴールデンIPA):トロピカルフルーツの風味としっかりした苦味
・4ブルックリンサマーエール(ゴールデンエール):華やかな香りスッキリ後味
・8ブルックリンオコ(ファームハウスライスエール):お米の”オコ”が名前の由来。お米の味わいとフルティーな香りが印象的
シグネチャービアの「ブルックリンラガー(アメリカンアンバーラガー)」は、ハッピーアワービールで単品でオーダーしました。麦芽をカラメル色にローストしたアンバーカラーは深く美しく、それにも増してホップの華やかな香りは、さすがトップセールの一杯です。訪れたらぜひトライしてみてください。DJブースもあり、イベントなどは要チェックかもしれません。実は、ブルックリンブルワリーはまだ行ったこともなく飲んだこともありません。今度NYに行ったら本家にぜひ行ってみたいと思いました。
帰国の挨拶に出向き、今後の展開を話し合い、緊張が解けた瞬間に妙にビールが飲みたくなり、思わず「近くにビールが飲める場所を教えていただけませんか?」と聞いてしまいました。しかし即答で推しのブルワリーを教えてくれた担当者。ひょっとしたら彼もビールラバーかもしれません。とてもよい場所を教えてくださりありがとうございました。
世界一有名なビアホールといっても過言ではないドイツミュンヘンの「ホフブロイ・ハウス」。名物ビールを厳選な管理下で直輸入している「バーデン・バーデン」。有楽町にもあるらしいですが、西麻布にもできました!
滞在先から目と鼻の先にあって、看板だけはみていたのですが、いつも閉まっていたのです。移動日前日これでダメなら縁がないものと思い、出向いてみたら数人外で待っているではありませんか。こんな時1人は気楽で、待つことなくカウンターに案内されました。
・HBオリジナルラガー:大麦麦芽+ホップのみ。これぞドイツのラガー
・HBドゥンケル:伝統的な本格的黒ビール
・HBハーフ&ハーフ:オリジナルミックスビール
・HBミュンヘナーヴァイスピア:小麦麦芽を使って華やかな香るビール
・HBシュバルツヴァイス:小麦を使った黒ビール(初めて聞いた)
・アサヒ樽生マルエフ:ご存じアサヒの生ビール
ドイツワインもこだわりがあり、ワインラバーにもおすすめです。
料理も本場に負けない自慢料理が多く、おすすめの「ニュールベルがー」を頼んでみました。1人だといろいろお試しが難しくこんな時はスタッフのアドバイスが重要になってきますね。また「ヴァイスヴェルト(白ソーセージ836円)」も頼んでみました。するとマネージャーらしき方が近寄ってきて、軽くお礼を言ったあと、「食べ方はご存じでしょうか?」と聞いてこられまして、思わず「ナイフとフォークの使い方くらいは知っています!」と言い放ってしまいました。ビールを注いでいるお兄さんやサーバーのお姉さんが一瞬にして固まったのは、想像に難くない……。
ここで否定しないのがサービスのプロ「ハイ、では(ソーセージは)滑りやすいのでハジを軽くフォークで抑え半分に切って薄皮をナイフで削ぐようにお召し上がりください。当店の皮は非常にやわらかいので剥かなくても食べられますが、ドイツの一般的な物は皮が硬すぎて大体は剥いて食べるんですよ」と初めて聞いた驚きのソーセージの食べ方でした。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ちょっとバナナに例えてみます。
バナナを皿の上に置いた状態で、縦半分に切ります(かまぼこ型になる)そしてフォークを端に刺しナイフで身と皮を外し、中身だけを食べる。まるでテーブルマナーのフルーツの食べ方そのもの。
写真があれば分かりやすいですが、一生懸命だったとお察しくださいませ。
切り終えた瞬間、お兄ちゃんビール注ぎの手を止め拍手。いやぁ〜ダンケダンケ。帰りにわざわざ名刺もいただき、近いうちにまた来てくださいよぉ〜。とてもフレンドリーなビアホールでした。
*ソーセージの食べ方に驚いたのでドイツの食文化の本を一冊買ってしまいました