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ファッション好きな人ならきっと聞いたことのある「ディエチ・コルソ・コモ」。
ファッションをはじめ、アートや書籍など、セレクトされたコンセプトストアです。
名だたるブランドを展開、Acne、Maison Margiera、Alaia、LOEWEなど。
エコバッグやカップ、傘などオリジナル商品もあり、店内の空間の使い方が魅力でもあります。
店内のさまざまな場所に、トレードマークでもある「ディエチ・コルソ・コモ」のサークルデザインがあしらわれ、ギャラリースペースなどもあり見ているだけでも楽しめるスポット。
今回は、ディエチ・コルソ・コモ創業者兼ディレクターカルラ・ソッツァーニ(Caarla Sozzani)の「ソッツァーニ財団(Fondazion Sozzani)」など魅力をご紹介します。
創業者のカルラ・ソッツァーニ(Caarla Sozzani)は、かつてイタリアのVOGUEやELLEなどの編集者として活躍していました。
1947年に北イタリアで生まれ、ミラノにあるボッコーニ大学に在学中からイタリアのファッション雑誌の編集者をはじめたそうです。
1990年にミラノの住所でもあるCorso Como 10に、「ディエチ・コルソ・コモ(10 Corso Como)」をオープン。ファッション、アート、デザイン、美食、ライフスタイルなどトレンド発信地として現在もミラノで親しまれています。
カルラ・ソッツァーニは、キュレーターとしても多くの展示会を開催。
ファッションブランド創業者の故アズディン・アライア(Azzedin Alaia)のパートナーでもある画家クリストフ・フォン・ウェイエ(Christophe von Weyhe)とともに、アズディン・アライア財団(Fondation Azzedin Alaia)をパリに創設しています。
1990年にミラノのコルソ コモ 10 にある工業エリアだった場所に「ディエチ・コルソ・コモ」をオープン。
長年にわたり、ギャラリーでは写真や美術さらには20〜21世紀のファッションとデザインの両方について発信。
1階の中庭にはレストランカフェがあり、緑のオアシスという言葉がぴったりの空間。
ランチやディナー以外にも、買い物後のコーヒータイムにもおすすめな場所です。
1階のブティックには、セレクトされた服飾品がアートギャラリーのように展示。
サークルデザインのオリジナルカップや傘、エコバッグもあるのでお土産にもおすすめ。
セレクトされたブックストアは2階にあり、世界で最も美しい書店のひとつとして挙げられています。
ブックストアは、写真に特に重点を置いたアート、建築、デザイン、ファッションに関する新刊など幅広く取り揃えています。
ディエチ・コルソ・コモから徒歩10分ほどの距離にソッツァーニ財団があります。
一歩ゲートの中へ入ると、緑が多く生い茂る植物に囲まれた中庭へと続きます。
中庭には、テーブルや椅子が並べてあり、ディエチ・コルソ・コモのトレードマークサークルデザインのインテリアが目に入ります。
店内に展示されているものは、デザイナーごとに分けて並べられ購入も可能です。ビンテージバッグやジュエリーに出合えることも。
ソッツァーニ財団で販売されているもののなかにはカルラの私物も。サステナブルにも注目し、必要としている人へ引き継いでもらう目的があるそうです。
ここにも、服飾品以外にも書籍が展示されています。
日本人デザイナー、ヨウジ・ヤマモトとカルラ・ソッツァーニは、かつて共同で本を出版。実際に手に取って見ることができ販売もしています。
ここでは、多くの新世代クリエイターをサポート。
財団は次世代のクリエイティブに焦点を当て、ファッションとサステナブルの重要性を強調するための教育プログラムを企画し会場にもなっています。
2024年には、コルソ・コモエリアからボヴィサスカ 87(VIA BOVISASCA 87)ミラノの工科大学がある中心地から離れたエリアに新たなスペースをオープン。
展示会やイベントを通じて幅広い プレゼンテーションが可能。
財団のアーカイブと図書館ビブリオテカ・ソッツァーニが展開される予定です 。
この図書館は、研究と教育に特化した図書館にもなるとのこと。
世界で最も美しい書店のひとつといわれているので今後に期待です。
財団のファッションを通して、文化、教育活動をサポートする志もカルラ・ソッツァーニの魅力でもあります。