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モントリオールからボンジュ~ル!
皆さんこんにちは。モントリオール在住、カナダ特派員のNAMIです。
モントリオールにも暑さが戻って来ました。
このところ大気の状態が不安定で非常に変わりやすく、夕立が降る日が多くなっていますので、出かける前には天気予報を見て傘の準備をして下さいね。
本日ご紹介するのは、モントリオールの旧市街の西に位置し、先住民族のアートや文化、そして工芸品などにふれることのできる場所としてオープンした「ESPACE CULTUREL DES PRODUCTIONS FEUX SACRÉS (プロデュクション・フー・サクレ 文化スペース)」です。
Rue Saint-Pierre(サンピエール通り)にあるこの文化スペースは、灰色修道会の病院跡地の内部にある教会の古い聖具室に2023年4月オープンした新しいスペースで、観光客でも気軽に入ることができ、素晴らしい芸術作品を見学したり、先住民族の方々がつくったアクセサリーやお茶などを購入することができる展示スペースおよびショップになっています。
この文化スペースを運営する非営利団体の主な使命は、先住民族コミュニティと協力して口承伝承や伝統的な芸術的作品を制作することにより、先住民の知識や芸術、文化の伝達と保存を促進し、現代社会との異文化交流を図ること、芸術作品の制作と普及、視覚芸術や舞台芸術に関連した展覧会やさまざまなイベントを開催し、先住民アーティストや職人に芸術表現の場を提供することだそうです。
2~3カ月に1回の頻度で展示がかわり、私が行った時には、Innu(イヌ)民族と呼ばれる、現在のラブラドール州の北東部とケベックの一部に居住している先住民族の展示を行っていました。
*Innu 民族は Inuit(イヌイット)民族とは違います
入口を入って右奥のスペースには、先住民の方々のアート作品や、先住民族の衣服や民芸品が展示されています。
イヌ民族は、数千年にわたって狩猟をして暮らしていたことが知られています。
季節ごとに狩猟をしながら移動をする為の知恵として、動物の皮でできた持ち運び可能なテントを作りました。
生活は主にカリブー、ヘラジカ、シカや小動物の狩猟と捕獲が中心でしたので、それに関するアートや生活用品、工芸品の展示が多かったです。
1951年以前は芸術作品をつくることは禁止されていたため、すべての絵画などは1951年以降に描かれたりつくられたものです。
キルトでできた洋服は、イギリスから移民してきたスコットランド人が持って来た布で、イヌ民族の人たちが毛皮と交換してつくったものです。
商品コーナーには、色々な先住民族の方がつくったアクセサリー、革製品、置物、ハーブティーなどがあり、購入する事ができます。
気に入った物があればせひ購入して下さいね。
本日は、先住民族のアートや文化、そして工芸品などにふれることのできる場所としてオープンした「ESPACE CULTUREL DES PRODUCTIONS FEUX SACRÉS (プロデュクション・フー・サクレ 文化スペース)」をご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
À très bientôt(また近いうちにお会いしましょう)