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【スペイン】パエリアの本場バレンシアで9月に開かれる2つのパエリアコンテスト

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2024年8月30日
公開日
2024年8月30日
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私が暮らすバレンシアはパエリアの発祥地。バレンシアの米どころでは、そろそろ収穫が始まります。お米の収穫シーズンの9月には、バレンシアで大きな国際パエリアコンテストが2つ開かれます。

まずは9月15日(日)に郊外の米どころスエカ(Sueca)でバレンシアパエリア国際コンテストがあります。今年でなんと63回を迎えるこのコンテストでは、参加者全員が伝統的なバレンシア風パエリアを薪で炊き、腕を競います。昨年はスペインを含め16か国から45人のシェフが集結し、地元スエカのレストランSequial 20のフアン・ホセ・バルトロメ・グラウシェフが優勝しました。

会場となる公園はスエカ駅のすぐ横。コンテスト参加者がパエリアを作る様子を間近で見ることができます。私が行った時は、飲み物や食べ物の屋台も出ていました。興味のある方はぜひ足をお運びください。毎年日本からも参加があるので応援したいですね。バレンシア北駅からスエカ駅までは近郊線C1で約35分の距離。日曜日なので本数は減りますが、1時間に1本は走っています。コンテストの開始時間が見つからないのですが、いつも午前中なので、11時~12時に着けばいいかと思います。

©VisitValenciaスエカのコンテストでは、鶏肉、ウサギ肉、インゲンを使った伝統的なバレンシア風パエリアをつくります

◆スエカの『バレンシアパエリア国際コンテスト』会場はPaseo de la Estacion◆

続いて9月20日(金)には、バレンシアの市役所広場でワールドパエリアデーカップが開かれます。2018年に9月20日が世界パエリアの日(World Paella Day)に制定されたことをきっかけに始まったコンテストで、今年は5回めの開催になります。ネットでの1次審査を通過した12名のシェフが、オリジナルのパエリアで挑むのです。今年はフランス、コロンビア、メキシコ、ペルー、ルーマニア、イタリア、プエルトリコ、中国、ブルガリア、アイルランド、アラブ首長国連邦、そして日本から腕利きのシェフが集まります。

当日はまず1品作ってから審査があり、参加者を半分に絞ってからさらに別の1品を作り、順位が決まります。

ちなみに昨年は京都のestilo hの畑下シェフが、バレンシアの産物である鴨とオレンジを使ったパエリアで見事優勝を勝ち取りました。

©VisitValencia昨年のワールドパエリアデーカップで優勝した畑下シェフ

こちらのコンテストはすぐ目の前で見ることはできませんが、遠目に見ることができます。広場に出る屋台でビールを買って、飲みながら見物するのはどうでしょう? 10時スタートの予定だそうです。

◆『ワールドパエリアデーカップ』会場のバレンシア市役所広場◆

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