マジョルカの浅野拓磨選手を応援しにマジョルカ島へサッカー観戦に行こう【ラ・リーガ】

今季もヨーロッパ各地でプロサッカーのリーグ戦のシーズンが開幕しました。昨シーズンはドイツ1部リーグのボーフムに在籍してた浅野拓磨選手が、2024〜2025年はスペインのRCDマジョルカ（以下、マジョルカ）に移籍。ドイツ時代同様に活躍が期待されています。浅野選手を応援するために、マジョルカのホームスタジアム「ソン・モイシュ」への行き方をまとめました。

スペインのサッカーチーム「マジョルカ」は、その名の通りマジョルカ（マヨルカ）島を本拠地としています。マジョルカ島は、バルセロナの南に浮かぶ島で、すぐ隣にはクラブカルチャーで有名なイビザ島もあります。特に夏は、休暇を過ごすヨーロッパ各地からの行楽客で賑わいます。

マジョルカ島にはいくつかの町がありますが、中心地がパルマ・デ・マジョルカ（パルマ・デ・マヨルカ）です。パルマ・デ・マジョルカの町は、島の大きめの集落といった趣ではなく、スペインの都会的な地方都市といった雰囲気。マジョルカのホームスタジアムの他に、国際空港などもパルマ・デ・マジョルカにあります。そのためサッカー観戦では、パルマ・デ・マジョルカが滞在拠点になります。

パルマ・デ・マジョルカの中心部は、ジョアン・カルロス1世広場の辺り。そこから南へ歩くと、アルムダイナ宮殿やカテドラルなど観光名所が点在します。

アルムダイナ宮殿は、元はモーロ人の要塞でその後マジョルカの王たちにより年月をかけて改修されてきた建物。現在はスペイン国王の公邸となっており、豪華な内装は必見です。カテドラルは、マジョルカ島をイスラム教徒から奪還したハイメ1世によって建設が始まった大聖堂で、中央祭壇にある鉄製の天蓋飾りはアントニオ・ガウディの作です。

マジョルカのホームスタジアム「ソン・モイシュ」は、パルマ・デ・マジョルカの北西にあります。空港からパルマ・デ・マジョルカ市内まではバスまたはタクシーで移動します。市内からスタジアムまでは、同じくバスまたはタクシーです。地元のサポーターの多くは自家用車で訪れており、スタジアムは旅行者にとって交通アクセスの良い場所ではありません。

ジョアン・カルロス1世広場からは7番のバスで北西へ行き、「226-camí de Son Rapinya – Col·legis」のバス停で降りても、そこからスタジアムまでは徒歩約12分。ジョアン・カルロス1世広場から北へ歩き「199-INSTITUTS」のバス停から8番のバスに乗った場合はスタジアム前の「334-Son Moix」のバス停に着きます。

一方で車で行く場合は、ジョアン・カルロス1世広場から約10分。試合開始の時間が近づくと周囲は大変混雑するため、タクシーやUberなどはスタジアムのすぐそばまでは連れて行ってくれない場合もありますが、それでも車の方が早く着きます。

試合前後などUberの需要が高まるときは、アプリでUberの車が全く捕まらなくなります。滞在しているホテルなどでタクシーを事前に予約しておくか、呼んでもらうことをおすすめします。

帰路は、タクシーやUberなどは捕まりづらいため、バスで帰る選択肢を考えつつ、タクシーなども捕まえることができれば幸運くらいの心持ちでいましょう。

サッカー観戦と中心部の文化遺産のほかに、時間があればパルマ・デ・マジョルカ近郊や島の各所にあるスポットも訪ねてみましょう。

パルマの町を一望できるのがベルベル城。元はマジョルカ王の夏の別荘として14世紀に建てられましたが、18世紀以降は監獄として使われた歴史もあります。町の西側にあります。

ミロ美術館は、1956年から1983年までミロが暮らした場所。マジョルカ島はミロの母親の故郷でした。敷地内にはミロの住居兼アトリエが残っています。

パルマ・デ・マジョルカの北にあるバルデモサの町は、ショパンが療養生活を行った場所です。恋人のジョルジュ・サンドと共にここに滞在しました。ショパンが暮らしたカルトゥハ修道院には当時ショパンが使ったピアノや手書きの楽譜などが残っています。