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お土産にも? スペインらしい大判ショール‟マントン・デ・マニラ”

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2024年8月31日
公開日
2024年8月31日
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スペイン旅行にいらっしゃる女性の方に、スペインの思い出に自分用に買うのはいかが?とオススメしたいものがあります。マントン・デ・マニラと呼ばれる刺繍がほどこされた大判のショールです。高価なものは絹地に手で刺繍が施され、手編みのフリンジがついています。花や鳥などの手の込んだ刺繍の美しさはため息が出るほど。

ÁlvaroLópezdelCerro©MadridDestino

ところで、なぜマニラなのか?

16世紀のはじめにスペイン王の命でマゼラン艦隊がフィリピンに到達し、それ以降1898年までスペインはフィリピンを統治していました。フィリピン支配のために1571年に築いた都市がマニラです。マニラでは、中国商人から絹織物や陶磁器が買われ、スペインへ輸送されていました。その時に絹地に華やかな中国柄が刺繍されたショールがあり、それがスペイン南部に持ち込まれ、上流階級の間で使われるようになります。いつしか柄はスペイン好みのものに変わり、今日にいたるとのこと。このように、もともとマニラから運ばれてきたショールだったことから、マントン・デ・マニラと呼ばれるようになったわけです(※マントンはショールの意味)。ちなみに、フリンジが付けられるようになったのは、スペインに入ってきてからだったという話を聞いたことがあります。

マントン・デ・マニラはフラメンコ舞踊で使われることもありますが、今でも特に南部ではおしゃれに装う時に羽織ったり、タイトなドレス風に体に巻き付けて使用することがあります。単色のシンプルなワンピースに、このマントン・デ・マニラを羽織るだけでグッとエレガントになるのです。もちろんインテリアにも使えますが、この場合高価なものはちょっともったいない気がします。

実は、私も2つほど持っているのですが、長いことビニール袋に入れてしまったままなので、どんな状態になっているかちょっと心配です・・・。これを機にチェックしてみようと思います。

このマントン・デ・マニラをスペイン旅行の思い出に自分用に買ったり、大切な人へのお土産にするのにどうでしょうか?

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