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朝晩は肌寒く、木々の葉が少しづつ黄色へと変わり、秋への変化がしっかりと感じられる日々を送っています。しかしながら、9月第1週目のスウェーデンの日中は夏が戻ってきたかのように、20度を超える日々が続きました。特に4日(水)は南スウェーデンのヘルシンボリで30.5度を記録し、スウェーデンの9月の過去最高気温29.1度を49年ぶりに塗り替え、観測史上初めて30度を超えることとなりました。ストックホルムも例外ではなく、日中は暑い陽射しが差すため、湖では多くの人が湖水浴や日光浴を楽しむ姿を目撃しています。また気温差が激しいためか、ほぼ毎日のように早朝は霧が発生しています。そのため、普段とは一味違った、幻想的な雰囲気の中で街歩きを楽しむことができています。
日の出を迎えた朝6時でも湖は一面真っ白で、先があまり見えません。ガムラスタンを通る電車も辛うじて見えるぐらいです。ガムラスタンの中に入ると、建物は密集し入り組んでいるためか、視界は悪くありません。ただし、ずっと遠くを見ると霧の存在を確認することができます。有名なカラフルな建物やノーベル賞博物館がある広場まで来ると、そこは霧に包まれています。
霧は、ストックホルムでは8月から9月の朝に発生しやすいです。まだ寝静まっている町中を、少し湿った空気を感じながら巡るのはワクワク感が増し、写真を撮るとさらに絵になります。また太陽と青空は必ずやってきます。今回はその時を待てなかったですが、少しづつ霧が晴れていくその瞬間に出逢えると、さらに幻想味が増して、より感動できる時間を堪能できるでしょう。ストックホルムを訪れる皆さんにそんな異世界を体験できる機会があると良いです。